天皇賜杯千葉県大会 大会5日目 準々決勝/長嶋茂雄記念岩名球場/写真ルポ

天皇賜杯千葉県大会 大会5日目 準々決勝/長嶋茂雄記念岩名球場/写真ルポ

本日(6/20)、2会場で準々決勝4試合が行われました。
岩名の2試合はどちらも手に汗握る接戦でした!

第1試合 松戸市役所 vs 京葉銀行

松戸市役所
000 100 000|1
000 000 000|0
京葉銀行
(松)植谷ー池浦
(京)栗原、山根ー兵藤

第2試合 我孫子市役所 vs 習志野市役所

我孫子市役所
000 010 000|1
000 201 00X|3
習志野市役所
(我)北澤、小川ー小澤礼
(習)原ー小林

あとがき

最終日に残るチームはどこか。
岩名の2試合はどちらも大接戦。
写真を見て何か、お気づきの点はありますでしょうか。

打った投げたよりその前後の表情を見てしまう

選手からしたら、打った投げたのかっこいい写真の方がうれしいと思います。
でも言い方は悪いかもしれませんが、選手のために撮ってるわけではないです。
試合全体のストーリーを残したくてカメラを向けています。
打った投げたに感情が乗っているから、全ての写真がリアルに感じられるのかなって思っています。
写真を単体で見ても楽しめるかと思いますが、ぜひストーリーを感じながら見ていただけたらうれしです。

長く苦しいトンネルだけど、止まない雨はない

京葉銀行は準々決勝敗退で天皇賜杯千葉県大会を終えました。
2018年には全国制覇、2020年は全国準優勝のチームです。京葉銀行の名を知らない人はいないと思います。
ですが、近年なかなか結果がついてきません……。

国体予選では敗れた翌日、全員で観戦に訪れていました。
みんなメモを取ったり、動画を取ったり、熱心に見ていらっしゃいました。
次の日も来てました。
ずっと強かったから、そういう時間ってなかなか取れなかったのかもしれない。

しつこくて粘り強い、そんな京葉銀行が影をひそめているように感じます。
私なんかが偉そうに言える立場ではないけれど、薄味になってしまったというか。
選手の、考え込むような表情を見ることが多くて、もっと本能で立ち向かってもいいのかなって。

これまでたくさん京葉銀行のベンチワークや声にハッとさせられ、私も勉強させてもらってきたけれど、長谷川監督の声をかき消すくらいの、選手たちの自発的な声がもっと聞きたい。

そんなことを思いながら見てました。
7月末に水戸市長旗千葉県大会があります。
昨年、久しぶりに優勝をつかみとりました。
次は笑顔で終われることを願っています。

覚醒したエース右腕

109球、被安打3、無四球で完封した松戸市役所・植谷投手
140キロを超えるまっすぐをガンガン投げてくる投球スタイルは封印し、いい意味で力が抜け、楽に余裕を持って投げられるようになりました。

真っ向勝負で粉砕した国体予選で目が覚めたのだと思います。
「楽に投げられました」「もう少し点数とって欲しかったけど」と笑ってましたが、今日の投球なら1点で十分でした。
「野手、点取ってくれよー」と試合中に野手をいじる余裕があるほど、表情や言葉にも余裕が感じられました。

他のチームの選手や監督も口を揃えます。
「植谷くんがスタイルを変えて、それでもいい球は来るし、すごく厄介になった」

こだわりって時には足枷になるんですよね。捨てた方がいい時もある。
自分が一番成し遂げたいことは何なのか。
それがチームを勝たせることであれば……植谷投手が選んだ答えは1つだったのだと思います。


今日の松戸市役所は滝沢監督が不在で、酒井選手が代行を務めました。
4回のエンドランでもぎとった1点は奥川選手と相談して、サインを出すタイミングをドキドキしながら見計らっていたそう。
「カウント1−1で出そうと思ったけれど、それは攻めすぎかと思ってもう1球待った。結果、はずされて2−1になったので出しました」と。
酒井選手、奥川選手共に「試合に出ている方が楽!」と声を揃えて笑っていました。

1点の足がかりを作ったのは7番・内潟選手の二塁打でした。
大きなフォロースルーで、ライト線へ内潟選手らしい打球が飛んでいきました。

昨年は4番を打つことも多かったですが、国体予選から本人いわく「絶不調」で打順を下げていました。確かに、昨年とは何かが違う打席が多かったように思います。
今日の1打席目をファインダー越しに見た時に「あ、今日打てる日だ」と確信したのですが、その通りになり鳥肌が立ちました。
何度も何度も同じ選手を撮っていると、違いがわかる時があるんです。今日がまさにそれでした。

「チームに迷惑かけてるので」と言ってましたが、いずれまた中軸を任されるのですから、打順を下げている今、向き合ってしっかり自分を取り戻して欲しいなと思います。
スランプなんて幻想だ、そのくらいでOKなんです。大丈夫。

投打の柱が抜けても、一丸となって

我孫子市役所は今年、投打の柱がチームを離れました。
若い選手がさらに増えて、私も見るまではすごく心配でした。
それでも8強まで勝ち上がれたことは自信になったのではないでしょうか。

エースで主将の北澤投手は、打撃が良く足も速い。「大谷ルール」で降板後も打席に立ち続けました。ずっと注目して推している選手のひとりなので、指名打者制になっても投打で活躍が見れるのはうれしいです。

後を継いだ小川投手も丁寧な投球で、笑顔も見えました。スタメンで唯一30代の鈴木選手は円陣でも常に中心で、実質キャプテンのような役割。若いチームにあって、鈴木選手の存在と役割は非常に大きいと思います。

今年はユニフォームも一新。
生まれ変わったチームのこれからに注目です!

今年こそ、4年ぶりの頂点へ

昨年の天皇賜杯千葉県大会決勝、土壇場で追いついたものの、延長戦で涙をのんだ習志野市役所
今年もしっかり最終日まで勝ち上がりました。
岩名で150キロを叩き出したこともある原投手ですが、今日は変化球主体の投球で走者を出しても慌てることなく。
ずっと主戦で投げてますから、経験値が違います。

今年から主将が竹中選手に変わっても、田村選手の声は健在ですね。
細かいところまでよく見てるんです。
原投手のちょっとした変化を見逃さずに笑顔を引き出したり、野手がミスして下向きになりがちなところで喝を入れたり。
指名打者で出場されているので、守備中に全体が見えるベンチに田村選手がいる役割ってすごく大きい気がします。

みなさん、昨年の決勝の悔しさ忘れてないと思います。
準決勝は松戸市役所と。2回戦・野田市役所、準々決勝・我孫子市役所と市役所対決が続きます。

いよいよ、明日が最終日

明日、準決勝と決勝がダブルヘッダーで行われます。

🏟️天台(千葉県総合SC野球場)
9時〜
AKIRA×京葉ガス
松戸市役所×習志野市役所
準決勝終了後、決勝戦

AKIRAは3連覇がかかっています。
ここまでは順当な勝ち上がり。京葉ガスには国体予選で0−1で敗れており、雪辱を晴らす機会が巡って来ました。

2017年以来の優勝を目指す京葉ガス
先日の国体予選で千葉県代表を勝ち取っています。勢いそのままに頂点まで駆け上がることはできるでしょうか。

松戸市役所は国体予選はあと一歩でした。
天皇賜杯は4チームの中で一番優勝から遠ざかっており、2014年以来9年ぶりの頂点へ。昨年の県大会では準々決勝で習志野市役所に敗れています。こちらもまたリベンジマッチですね。

先に触れましたが、習志野市役所は昨年の決勝の悔しさがあります。
まずは準決勝、一戦必勝で挑みます。

泣いても笑っても、明日で決まります。
どうなるか、わかりません!
私は1日、体力と精神力が持つのでしょうか……。
最後まで選手たちの姿を残すことができることに感謝し、心を込めて撮影します!

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
頑張って書いたので最後まで読んでいただけてうれしいです(笑)

試合が終わる頃には、すっかり青空に
サポートのお願い

いつも記事を読んでいただきありがとうございます!
連日のお願いで大変恐縮ではありますが、ひっそりとここに書かせていただきます。

大会期間中は駐車場確保のために選手と同じくらいの時間に球場入り、試合間が短いので休憩もままならず、撮影後はすぐに執筆に取り掛かり、寝る直前まで作業する日々を送っています。

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