〈PlayBack 2023〉第78回天皇賜杯 決勝 和合病院 vs ゴリラクリニックベースボール 2023.9.20

〈PlayBack 2023〉第78回天皇賜杯 決勝 和合病院 vs ゴリラクリニックベースボール 2023.9.20

和合病院、6年ぶり2度目の優勝🏆
決勝|和合病院(愛知西) 2−1 ゴリラクリニックベースボール(東京第2)


🏵️個人賞🏵️
最優秀選手賞 和合病院・山口投手
優秀選手賞 和合病院・落司選手
敢闘賞 ゴリラクリニックベースボール・箭内投手

選手の声

5日間で512球。ゴリラベースボールクリニック・箭内投手

「今日は連投の疲れもあり腕が全然使えなくて、体の回転と指の引っ掛かりだけで投げているような感じだった。昨日の方が勝てば決勝があるぶん体も気持ちもきつかったが、今日は勝っても負けても明日はないからどうにでもなれの気持ちで腕を振った。点を取られた場面はたたきをやらせる状況を作ってしまった時点で自分たちの負け。無死一塁の投ゴロは二塁でアウトを欲しがってしまいミスが出た。同点オッケーでひとつアウトを取ればよかった。優勝するつもりだったからすごく悔しい。(軟式転向して3年目)全然繊細じゃないんで(笑)そこの切り替えは大丈夫だった。軟式はおもしろいです。同じ野球なのにまったく別のスポーツのように感じている。来年また日本一に挑戦します。」

1回戦(9月16日)5回
2回戦(9月17日)登板なし
3回戦(9月17日)9回完投
準々決勝(9月18日)9回完投
準決勝(9月19日)8回1/3
決勝(9月20日)8回完投
5日間(5連投)計512球

和合病院・山口投手&山田捕手。39歳同級生、2度目の優勝バッテリー

大学時代は山口投手(写真右)が愛知大、山田捕手が名城大でライバル同士。
それぞれ一度は別のチームでプレーし、和合病院に移籍して14年目。
チームは6年ぶり2度目の優勝で、前回もふたりは優勝バッテリー。

山田捕手のお話
(39歳で第一線で活躍してることについて)まわりから「すごいね」と言ってもらえているうちはまだまだできているんだなと思っている。「あれ?」と思われた時は引退のとき。ゴリラクリニックは3年前に存在を知ってからずっと対戦したかったので、天皇賜杯の決勝で戦えてすごくうれしかった。バッティングはどの打者も本当にすごいが、神南選手が打撃も守備もよくて一番いい選手だと思った。たたきを二塁でアウト取られたプレーはすごくうまかった。びっくりした。細かいことをしてくるチームではないので配球は基本的には同じでよくて、守備としては楽だった。今年は県大会で劇的な試合を2試合してきたので、終盤でも焦ることなく、いける雰囲気はベンチ全体にあったと思う。

山口投手のお話
(どの打者が特に嫌だった?)全員怖かったので(笑)投げ間違えないように丁寧に投げることを心かげた。打ち取ったと思ったあたりでも打球が速いから野手の間を抜けていくのはすごいと思った。5日間で400球超。自分は特別にトレーニングとかもせず、ここまでやってきています。箭内投手はスタミナがすごくて本当にいいピッチャーだし、上から目線というわけじゃないけどまだまだ強くなるチームだと思う。

あとがき

だいぶ前のことなのに、その時のことを鮮明に思い出せるのが写真の素晴らしいところだなって思います。

この試合を記事にするのに100枚を超える写真が必要でした。
2−1の試合でこれほどの攻防や感情の揺らぎがあり、ファインダーから目を離すことは一瞬たりともできなかった。

どちらのチームの面識はありません。数回、試合を見たことがある程度。選手のこともよくわかりません。それでも自分で言うのも何ですが「これだけ残せるんだ」って。私が撮りながらカメラを向けて感じていたことはきっと球場で見ていた方も、プレーしていた選手も同じだったんじゃないかなって。それくらい納得の写真でした(自己満でもいい)。

特に敗れた側の表情を追いたくなります。
悔しさとかふがいなさとか、勝った喜びよりも悔しい気持ちの方が私もたくさん経験してきたので、強く惹かれてしまうのかもしれません。

ここであれこれ書かなくても、写真を見ていただけたら私がどんな気持ちで撮っていたのがご理解いただけるかと思います。和合さんのすごさも、ゴリラさんの悔しさも、どっちも間近で感じることができてとても充実した決勝戦でした。

素晴らしい試合をありがとうございました。
みなさん本当にかっこよかった。

本気でひたむきに野球に向き合える環境があるってものすごく恵まれていると思います。だからどんな結果になってもできることを精一杯やりきってほしい(自分にも言い聞かせてる)。
勝敗はついてしまうものだから仕方がないけれど、悔しくて泣けるのもそれだけ本気でやっているからなのでどうかそこまで本気でやれている自分自身を誇りに思って欲しいです。周りの人にもちゃんと伝わってます。だって、ほぼはじめましてな私がそう感じているくらいだから。

突然にも関わらず、お話聞かせてくださった選手のみなさん。本当にありがとうございました。聞き終わった後にすぐメモをして、この記事のためにずっと残してました。いろいろあって更新が今になってしまったけど、書き残しておいて本当によかった。彼らの言葉を聞いてから写真を見るとまた感じるものがあります。

サムネイルを見て気になった写真を開くだけじゃなく、ぜひ1枚目からじっくり写真集をめくるように見ていただけたらうれしいです。写真を大きくしたら左右に矢印が出ると思うので、矢印をタップすると次の写真にいけるはずです。

気がつけば、もう5ヶ月後には天皇賜杯なんですね。
1年はあっという間。
私も悔いなくやりきろう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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