天皇賜杯茨城県大会へ行ってきました!準々決勝&準決勝/ひたちなか市民球場/2023.6.25

天皇賜杯茨城県大会へ行ってきました!準々決勝&準決勝/ひたちなか市民球場/2023.6.25

千葉の天皇賜杯予選が終わり、数日後。
どうしても会いたい選手がいたので、ひたちなかまで足を伸ばして天皇賜杯茨城県大会を撮影しました。

この日は準々決勝と準決勝のダブルヘッダー。
真夏を感じされる暑さの中、素晴らしいプレーや表情がたくさん見れたので一緒に楽しんでいただけましたら幸いです。

今回は3試合を1記事でまとめたので写真が多く、記事の読み込みに時間がかかることを考慮してサムネイルで写真を展開しています。見たい写真をタップして大きくするもよし、大きくした写真の左右に矢印がありますので、次の写真を続けて見ていくもよし。おすすめは初めから、写真集をめくるように見ていただく方法。ぜひストーリーを感じながらご覧ください。

※写真の二次利用・転載はいかなる場合でも禁止です(SNSのアイコンやバナーもNGです)

第1試合 準々決勝 日立建機 vs 常陽銀行

日立建機
000 003 0|3
004 502 X|11(7回コールド)
常陽銀行
(日)川澄、石川ー堀口
(常)加賀屋ー佐藤、柄目

第2試合 準々決勝 日立市役所 vs 原子力科学研究所

原子力科学研究所
010 000 000|1
110 000 00X|2
日立市役所
(原)安、佐藤、瀧ー中山
(日)川上ー荒川

第3試合 準決勝 日立市役所 vs 常陽銀行

日立市役所
000 112|4
101 165x|14(6回コールド)
常陽銀行
(日)岡崎ー荒川
(常)上野、加賀屋ー佐藤

あとがき

点差のつく試合もありましたけど、どの試合も見どころが満載でとても充実していたことは写真からも伝わっているのではないでしょうか。

後輩の活躍に力をもらって

はじめに書いた「会いたかった人」とは、常陽銀行・村田航大選手日立市役所・橋本聖紀選手です。

私の記事を長く見てくださっている方はご存知かと思いますが、ふたりは順天堂大学出身で、私の後輩にあたります。村田選手は現在社会人4年目、橋本選手は3年目の1学年違い。

彼らが在学中はよく試合や学校での練習を観に行っていたので当時からよく話もしましたし、だからこそ卒業後も野球を続けてくれることが本当にうれしかったんです(100人を超える部員がいる我が母校も、社会人や独立へ進む選手は毎年1〜3人ほど)。

ふたりとも地元茨城に帰ってしまったものの、隣県なのでこうして気軽に足を運ぶことができます。頑張っている姿を見れることが幸せだし、たくさんの力をもらっています!

2試合で2本塁打8打点の大爆発

常陽銀行・村田選手は5番に座り、1試合目で3ラン含む5打点。準決勝でも2ランを放ち、コールド勝ちを決める適時打も。打撃絶好調で決勝進出に大きく貢献しました。
1年目からちょこちょこ見にきてますが、4年目の今季はこれまでで1番調子がよさそう!

「今季は『何か変えなくては』と思い、ウエイトトレーニングを取り入れた」とのことで、確かに体つきよくなったかも?それより何より、打球の伸びがすごい!これまで全然やってなかったようなので、成果がしっかり出ているのだと思います。

ウエイトをやるようになったきっかけは、ある選手の存在でした。

「オープン戦でAKIRAにボコボコに打たれて。特に藤井選手の満塁ホームランに刺激を受けました。藤井選手がウエイトをかなりやっているということを耳にしたので、自分もやってみようと。振りが強くなった手応えはあります」

なんと!村田選手の口から、藤井選手の話が聞けるとは思わず驚きました。
AKIRAの藤井選手は決して大柄な選手ではないんですが、見るからに体が強そうで飛ばす力もあり勝負強い。後輩を良い方向へ導いてくれてありがとうございます、とお礼をいいたいです(笑)藤井選手、私もすごく好きな打者のひとりです。

「調子のいいときに全国大会に行きたい。昨年はすぐ負けてしまったので」と全国を見据えています。決勝の相手は国体予選で敗れている筑波銀行との再戦。悔しさをぶつけて、全校の舞台に立ってほしい!

そして珍しく村田選手の方から「これ記事に書いてください」と、バッティンググローブを見せてくれましたんです。

いま試合で使用しているバッティンググローブは、順大野球部の同期で、当時学生監督をしていた下満太一さんが勤めているスポーツ用品メーカーのもの。先日同期の結婚式で久しぶりに会って話をし、彼のところから購入することにしたそうです。

記事にしてほしいと言ってきたくらいなので、きっと好調の要因のひとつになっているのだと思います!真っ赤なバッテ、似合ってましたし。久しぶりに下満くんのお名前も聞けてうれしかったです!当時のみんな元気かなあ。

順大対決実現!

常陽銀行と日立市役所が勝ち上がったことで、準決勝は順大対決が実現!今日ひたちなかに来てよかった!!と心の底から思いました。

村田選手、橋本選手ともに5番を打ち、背番号も同じ(7)なんです

試合は大差がついてしまったけれど、日立市役所はなんとか食らいついて頑張りました。

橋本選手は4回に適時打を放ち、塁上で激しくガッツポーズ。その瞬間を撮りながら「ああふたりとも活躍してくれて、先輩はうれしいよー」と涙が出そうでした。

試合後、がっくりと肩を落として私のところに来てくれた橋本選手。
第一声は「村田さんがすごすぎます。少しバットを短く持ってシャープに振っているように見えてあれだけ飛ばすんですから……」と先輩の活躍についてでした。

自身のことについては「タイムリーは出たけれど、守備が……また頑張ります」と口数は少なく。常陽銀行戦でふたつ、ミスが出てしまった守備を悔いていました。もともと守備上手い選手なので、より悔しかったのだと思います。
橋本選手は大学時代、レギュラーには届かなかったけれど、社会人になって中軸を打ちショートを守り、1年目からチームの中心選手としての期待が大きいです。彼は悔しさを必ず結果につなげることのできる選手なので心配してません!

目標はひとつ、達成できた

日立市役所のみなさんは、すごくひたむきに取り組んでいらっしゃるのが試合を見ればわかります。いつも一生懸命。だから応援したくなるし、いろんな感情をくれるので見ていて楽しいんですよね。

下山田監督「準決勝は悔しい結果になったけれど、これも経験。今年は4強(常陽銀行、筑波銀行、原子力科学研究所、筑波病院)に勝つ、を目標にしていた。準々決勝で原研に勝ってベスト4に入れたので、ひとつ目標を達成できてよかった」と話すように、準々決勝は素晴らしかった。

完投した川上投手も、主将の北原選手も勝って泣いてました。こういう熱い気持ちが日立市役所のみなさんの素敵なところだと思います。自然と涙が出るというのは、それだけ真剣に向き合って取り組んでいるということですから。

「打撃はだいぶ振れるようになって得点力も上がってきたので、成果は出ている。あとは守備面。このあとは自治労と岡部杯があるので、そこに向けて頑張りたい」

このチームはまだまだ強くなると思うし、とっても魅力あるチームなのでこれから来年、再来年といい選手がどんどん入ってきたらいいなあと願っています。

病み上がりで登板。最後は力尽きる

「体調不良で3週間チームを離れていて、国体予選も出場できず、この大会がぶっつけ本番だった。体重も球速も落ちてしまって……」

常陽銀行戦で先発、最後まで投げ切った日立市役所・岡崎投手。
前の試合ではショートでフル出場。病み上がりでのダブルヘッダーはきつかったことでしょう。暑さもありましたし。本当によく投げました。

「8月の岡部杯では決勝に進んで、水戸市長旗の出場権を取りたい」と意気込みを語ってくれました。体とパフォーマンスが良い状態に戻りますように。本当にお疲れ様でした。

主将と4番を欠いても

日立市役所の主将・北原選手。あれ?シートノック入らないの?と思ったら、左手に包帯が見えました。

「1週間前に折っちゃいました……」

ああー、何てことなの……私も大変ショックでした。プレーを見るのを楽しみにしていた選手のひとりだったので。
主将の不在は攻守ともに大きく影響はあったと思うけれど、北原選手はさすがの存在感で、ベンチや3塁コーチャーとしてチームのために今できること、全うされました。撮りたくなる雰囲気を持ち合わせている選手なので、たとえ試合に出ていなくてもオーラありますね。復活が待ち遠しいです。

そして、準決勝では4番を打つ上遠野選手が打球を追ってフェンスに激突。
ものすごい音が聞こえ、しばらく動けずにうずくまっていました。自力でベンチへ下がったものの、出場を続けるのは難しく途中交代。ものすごく悔しそうで見ている私も辛かったし、試合後救急車が球場の外にいたのですごく心配しました。

後日、下山田監督から「骨に異常はなく打撲で、全治3週間でした。場所が場所なので、しばらく安静にしてもらいます」とご連絡をいただき、少し安心しました。気にしていたのは肩だったように見えましたが、首や頭も影響出そうな箇所なので、いまはゆっくり休んでほしいです。お大事に。

厳しいチーム状況でも最後まで戦い抜いた日立市役所のみなさん、素晴らしかったです。4強入りしたこと、胸を張って自信にしてほしいです。

衝撃の二刀流

今日は書きたいことが多いです。
みなさん読み飽きてるかもしれませんが、書きます(笑)

この日は8時半試合開始で、千葉からひたちなかまで2時間のドライブ。
到着は8時で、大会本部へ挨拶を済ませたら15分には整列したので慌ててカメラを持ってスタンドへ。

日立建機は初見のチームだったのですが、スラリと長身の左腕投手がいきなり140キロ投げてるじゃないですか。しかも3番DHで大谷ルール採用?!川澄投手に一瞬で目を奪われました。パンフレットを見ると、1年目の選手のようです。

相手の常陽銀行も「大谷翔平の前に走者置いちゃダメよー」と警戒(笑)それでも3ラン打ちました。なんという選手!!!こういう選手に突然会えるから、球場に行くのはやめられないんですよね。9失点と打ち込まれましたけど、常陽銀行すごすぎってことで、川澄選手のポテンシャルのすごさにいい選手に会えた充実感で1試合目からお腹いっぱいでした。

いよいよ明日、決勝戦!

天皇賜杯茨城県大会は7/1(土)ノーブルホームスタジアム水戸で決勝戦が行われます。
私も行く予定にしてますので、また写真などお届けできればと思います!

ひたちなかでは大会本部の方が取材を快諾してくださり、ありがとうございました。おかげさまで素晴らしい写真がたくさん残せました。

千葉が主戦場ではありますが、たまにこうして違う県を見るのも楽しいですので可能な限りいろんなところに行ってみたいなあ。体ひとつしかないので難しいですけど。

最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事がいいなと思ったら、ぜひSNSでのシェアやサポートもお待ちしております。
それではまた次の記事をお楽しみに!!

ひたちなか市民球場はカメラマン席があり、いいですね!暑かったー



error: