京葉ガスが6年ぶり2度目V!今季2冠!松戸市役所は国体予選の雪辱ならず/天皇賜杯千葉県大会 決勝/写真ルポ/2023.6.21

京葉ガスが6年ぶり2度目V!今季2冠!松戸市役所は国体予選の雪辱ならず/天皇賜杯千葉県大会 決勝/写真ルポ/2023.6.21

天皇賜杯千葉県大会、最後の記事となりました。
準決勝2試合の記事はご覧いただけましたでしょうか。

準決勝の写真ルポ
天皇賜杯千葉県大会 準決勝 AKIRA vs 京葉ガス/写真ルポ/2023.6.21
天皇賜杯千葉県大会、最終日の写真ルポです。最終日3試合(準決勝2試合、決勝)をひとつの記事にまとめるとすごいボリュームになるので、1試合ずつまとめました。では早…
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天皇賜杯千葉県大会 準決勝 松戸市役所 vs 習志野市役所/写真ルポ/2023.6.21
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ぜひ準決勝を見てから決勝を見ていただけると、より伝わるものがあるかと思います。 
それではご覧ください!

※写真の二次利用・転載はいかなる場合でも禁止です

決勝 松戸市役所 vs 京葉ガス

松戸市役所
100 000 000|1
000 000 12X|3
京葉ガス
(松)植谷ー池浦
(京)小平、沢井、織内ー青山

[試合経過]
松戸市役所は1回表、1番・瀬山選手が失策で出塁。犠打で1死二塁。3番・大崎選手の中前打で1死一三塁と好機を広げ、4番・菅原選手がエンドラン成功で先制。
京葉ガス・小平投手は以降、制球に苦しみながらもヒットは与えず0を重ねる。松戸市役所は準決勝の救援登板から引き続き、植谷投手。エースの右腕に託す。
京葉ガスは2回、3回、5回、6回と得点圏に走者を置きながらあと一本が出ず。松戸市役所も四死球で好機を得ながら追加点が遠い。
京葉ガスは7回表に沢井投手へ継投。四球1つ出しながらも0でしのぐと、7回裏、先頭の8番・新人の篠田選手が右翼席へ同点弾。
8回表から織内投手。2三振を奪い、三者凡退に抑える。8回裏、1死から4番・小亀選手が勝ち越しソロ。さらに5番・谷選手の打球は内外野の間に落ちるラッキーなヒット。二塁まで進むと、6番・青山選手のあたりはあわやホームランというライトフェンス直撃の適時打。
土壇場で2点を勝ち越した京葉ガスは、国体予選に続き織内投手が胴上げ投手に。6年ぶり2度目の優勝。松戸市役所はまたも京葉ガスに頂点を阻まれ、今季2大会連続の準優勝。

あとがき

天皇賜杯千葉県大会が終わりました。
最後の試合まで手に汗握る好試合。毎年なんでこんなに最後までもつれるのでしょう。両チームの選手たち、気迫あふれる素晴らしいプレーをありがとうございました!

国体予選に続き2冠達成

本当に強い。
今季は千葉県の中で攻守ベンチワーク全てにおいて、京葉ガスが一番弱点が少なくバランスの取れたチームだと思います。これまでシルバーコレクターだったのが嘘のような強さ。

私が千葉の社会人軟式を見始めた頃は常に京葉銀行が立ちはだかっていて、確か天皇賜杯は4年連続くらい京葉銀行と京葉ガスという決勝戦だったんですよね。
2017年にやっと初優勝を掴んだけど、AKIRAの躍進や松戸市役所習志野市役所など市役所勢の活躍もあって、準優勝で終わることも多かったんです。

そんな彼らが2冠達成。感慨深すぎます。

スタメンには私が見始めた8年前から名を連ねている選手も多くいらっしゃいます。大嶌選手、秋田選手、青山選手、花島選手、そして織内投手。みなさん30代になって若い選手に負けずにチームの中心で活躍されている事が本当にすごい。

選手もバランス良く伸びてきました。鉄腕・織内投手の、次の投手がずっと課題だったと思うけど一昨年の国体予選で沢井投手がブレイクして自信をつけました。そして小平投手もなんとなく、沢井投手に引っ張られるように伸びていった印象があります。

閉会式のあと、青山選手と話しましたけど「(決勝の)小平も調子がよくなかったけれど、投手陣が本当によく頑張ったと思う」とおっしゃる通りで、国体予選も今大会も投手陣の安定感が抜群でした。
調子が悪くても試合を壊さない。そこが大きな成長なのかと思います。
順番は様々だけど沢井投手、小平投手、織内投手で繋いだ試合は負けてないんです。そして彼らが万全で投げられたのも、若い投手たちも頑張りがあったから。

野手も1年目の篠田選手、2年目の小亀選手、3年目の畑中選手山本選手。みんな結果出してます。素晴らしい。若手とベテランのバランスがいいだけでなく、ベンチの選手たちもサポートが素晴らしい。今季は青山選手に代わりスタメンも増えた鈴木選手。誰よりも通るその大きな声で、野手たちを励まし続けました。あの声は力になると思う。

ベンチ内外全てでサポートに回っているみなさんの力もすごく大きかったと思います!

一応選手登録されているので岡崎選手、増田選手、と呼びますけど、チームを支える側にまわっているふたり。閉会式の直前にカメラを向けたら……いい表情をありがとう!

2017年、初めての天皇賜杯はサヨナラ負けで初戦敗退。ぜひ今年こそ、全国で1勝、いやそれ以上に勝ち進んで楽しませてください!みなさんなら大丈夫です!!

悔しい2度の準優勝

「バッテリーの力は差がないと思っているけれど、他全てに差を感じている。それが優勝に届かなかった原因だと思う。2度の準優勝は悔しい」松戸市役所・滝沢監督。

閉会式のあと、グラウンドで話を聞き、機材を片付けて外に出て少し、負けた松戸市役所のみなさんがどんな様子か気になったので一塁側へ行ってみました。
負けた後はやはり、特に選手には積極的に声はかけづらい。だから、私に気がついて声をかけてくださった選手には一言二言、感想を聞いてみたりするのが精一杯。

滝沢監督は冒頭の敗因の他にも「最後は相手投手も疲れて球が浮いてきていたのに、3ボールから結果併殺で相手を助けてしまった。ファールを打って粘る技術などもこれから若い選手には必要」と課題をしっかりと見つけていて「水戸市長旗も厳しいブロックに入ってしまったけど、なんとか優勝したい」とやや苦笑いも浮かべつつ話してくれました。

7月下旬に行われる水戸市長旗(東日本選手権大会)千葉県大会は天皇賜杯ベスト8のチームで争われるのですが、なんと初戦が京葉銀行だそう。まあ天皇賜杯のベスト8なんでどこと当たっても厳しいのですが、真夏の1番暑い時に2日で3試合なので、とても過酷な大会です。もう準優勝で終わりたくない。それはチームの総意かと思います。

自分はまだ成長できる

準決勝で値千金の決勝打を放った、松戸市役所・大崎選手
決勝でも初回に好機を広げる安打を放ち、国体予選から通じてよくヒットが出ているなという印象でした。
準決勝の一打については「(習志野市役所・)石川投手が前の打席の時よりも少し落ちて来たかな、と感じていけると思った」そうで、打てるイメージができていたのだと思います。

大崎選手は高校・大学でも実績があります。社会人になっても順調かと思いきや、苦しい時間も過ごしました。なんだかいつもかわいらしく、ひたむきでユニフォームを泥だらけにしてプレーしてるのですごく若く感じるのですが、スタメン野手では最年長で今年29歳になるとか(!)

「自分たちはグラウンドもないし、練習環境や練習量は他チームに比べて劣るかもしれない。だけどそれを言い訳にせず、練習量だけでなく頭を使って考えることも含め、もっとできることがあるはず。頭を使う、考えることについてはミーティングでも話がでました」

これまで経験してきたことと、若い選手を見て、いろいろ感じることも多くなってきたようです。

「4年目くらいまで自分は全然素振りとかしてこなかった。結果を出している先輩方に聞いたら、ちゃんと自分の時間でも素振りなどやってると聞いて驚きました。それからやるようになりました。今年29になるけれど、他チームの選手のプレーを見て『まだ自分の歳でも成長できる』と力をもらって頑張っています」

内面が変わると、プレーも必然時に変わってくるし、年が上になっていくにつれて見える景色も変わってきます。自分の言葉で話せるというのは、客観的に自分を見れている証拠だし、言葉で伝えることが難しくても姿勢で見せていくことだってできる。

いま松戸市役所は大崎選手を含め、スタメン全員20代です。若くてこれだけ結果も出せていることは素晴らしいけれど、優勝に届かなかった原因はやみくもに練習することだけでなく「練習環境や練習量のハンデを埋めるために各自で考えること」や取り組みが大事になるのでしょう。

2年目の劇的な変化

今年の松戸市役所を見て一番驚いたのは2年目の瀬山選手でした。
守備中、すごく声が聞こえてくるようになったんです。周りの野手との連携、外野への指示。投手への声掛け。ベンチでも積極的に「集まろう」と声をかけたり、なかなか2年目でできることではないです。

松戸市役所の中ではひときわ大きく、目立つ存在の瀬山選手。1年目の昨季から思い切りのよい打撃で試合にも多く出場してきました。それでも大事な試合ではベンチをあたためることも。あまり声を出して盛り上げたり、そういう選手ではないと思っていました。

あまりの変化にびっくりしたんです。
今の声誰??え?瀬山選手??ってまさにこんな感じです。ご本人に話を聞く機会がなかったんですけど、チームメイトの話を聞くに「すごく意識が変わった。昨年試合に出られないこともあったり、悔しかったんだと思う」と。

確か主将の折橋選手は3年目で10番を背負いました。年齢は関係なく、自覚を持って変われる、チームに変化をもたらせる。いい化学変化が起きつつあるのだと思います。瀬山選手は今季1番打者として豪快な打撃をたくさん見せてくれました。これまで「打の選手」という印象だったけど、この2大会を通じて「声を聞く」のも楽しみな選手になりました。

御礼 今大会もありがとうございました

いつも見てくださりありがとうございます。

今大会も無事最後まで撮影し、記事をお届けすることができました。これも私ひとりの力ではなく、まず素晴らしいプレーをしてくれる選手たちがいて、運営の方々や、私の記事を見て声をかけてくださったり、SNSで広めてくださったり、たくさんの方の力があってこそです。

千葉の軟式野球を撮り始めて8年目。
上位のチームは試合を見る機会も多いので、なんとなくみなさん私が誰なのかということに気づいてらっしゃるかと思います。
だけど、最近は試合を見る機会が少ないチームの選手からサポートをいただいたり、球場で声をかけてくださったり、差し入れをいただいたりと、みなさん記事見てくださってるんだ!!と大変嬉しく思っております。

今大会、2回戦で負けてしまったけど印象に残って記事に書いたある選手が決勝を見にきていたようで(私は気づいていなかった)、わざわざ私が撮影しているところまで冷たいお茶を持って挨拶に来てくださいました。あの記事がご本人に届いてたんだ!!という喜びやらお気遣いやらで感激してしまいました。

そして「決勝を見に行こう」というその気持ちもいいなと思って。上司の方もご一緒だったようで、お休み取ったみたいです。

みなさん環境や力の差はあれど、野球が好きで、仕事と両立しながら頑張ってるんだなっていうのが伝わってきます。グラウンドに立てば負けたくないだろうし、一泡吹かせてやろう!という気持ちで立ち向かっていると思います。
そういう姿を見るとワクワクするので、これからもどの試合も選手たちの表情や声をしっかり観察して、私の感じたものを残していきたいと思います。

以前は「社会人軟式の面白さをたくさんに人に知ってほしい!」と思ってましたが、いまは少し気持ちの変化があります。
シンプルに「私が面白いと思っているから撮って書き残すだけ」という感じ。だって、記事を受け取ってどう思うかなんて、そんなことは私にコントロールできないのだから。

面白いと思う人には届くだろうし、やっぱり硬式よとどこかで思っている人には絶対に届かない。別にそれをどうしようとかは思わないです。

多くの人に「広めてくれてありがとうございます」と言っていただけて恐縮なのですが、当の本人してはただ自分が楽しんでいるだけ。その楽しい気持ちを誰かに話すとかも限界があり、こうして記事やSNSで発信しているわけです。ようは私のひとりごと。

ただ、選手のみなさんには「みなさんめちゃくちゃかっこいいです!!!」というのが伝わっていたらうれしいな(笑)撮ったり書いたりしてる私の中身は「〇〇選手かっこいい!!野球面白い!!」と思い始めた中学生の頃から、あまり変わってないのだと思います(しっかりアラフォーだけど)。

あとは、願わくば私の記事がきっかけで社会人軟式という、草野球とも違った軟式野球の世界に触れて衝撃を受けたり、高校や大学卒業後の野球を続ける選択肢のひとつとして企業や公務員で軟式野球をやるという選手が出てきてくれたら……最高にうれしいですね。
その時はいつでもいいから、いつか私に「記事がきっかけになりました」ってこっそり教えてくださいね。声かけてくれるのをお待ちしております。

それではまた次の記事でお会いしましょう〜

最終日、球場をあとにしたのは午後6時を過ぎていました
サポートのお願い

今大会もありがとうございました。最終日は準決勝2試合と決勝、当日整理し終える量ではない写真の枚数と、拙い文章ではありますが記事をまとめるのに大変労力を使います。休みはありません。好きだからできるレベルをすでに超越している活動となっています。

ですので、もし写真や記事がいいな、これからも読んでいきたいな、と思っていただけましたら私が長く続けていけるよう、サポートという形でぜひ応援していただけたらうれしいです!みなさんからの応援が大変力になり、励みになります。
codocというサービスを利用し、100円からサポート可能です。作業時のおやつ代、カフェ代、ビール代、ちょっとしたごほうびにも使わせていただきたいと思いますので、下記サポート欄からどうぞよろしくお願いいたします。

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