背中を押してくれた、新天地での挑戦 〜再び頂点を目指して〜

背中を押してくれた、新天地での挑戦 〜再び頂点を目指して〜

「初陣は絶対観に行くから」

約束していた日がついにやって来ました。
高松宮賜杯(2部)佐賀市予選。

2024年度から佐賀県軟式野球連盟に所属した、井手解体実業。
新たに野球部を作るということで、AKIRAや大阪シティ信用金庫で活躍した古川敬也選手が2023年に入社。
監督兼選手として野球部の立ち上げ、選手を集めるところから始めました。

1年目は選手11人でのスタート。
公式戦初戦の3月17日。
天気予報はくもり一時雨。
朝7時の時点で雨は止んでいたけれど、グラウンドコンデション不良で中止になりました。

試合は3月30日に延期。
私は行くことができません。もう泣きたい……。

せめても!とお願いをして集合写真を撮らせてもらいました。

みんな固かったから「誰か掛け声かけて盛り上げて」と言ったときの一枚(笑)

初々しい。新たな歴史がここから刻まれるのか……と、よき1枚になりました。

プレーするところ本当に見たかったんだけど、こればかりは仕方ない。
でもユニフォーム姿を見ることができてよかった。じーんと来ました。30番つけてる……って(涙)

まだ選手も少ないチームだけど、古川監督(まだ監督って呼ぶの慣れない)を支える頼もしいコーチと主将を紹介します。

左から鶴田コーチ、古川監督、木岡主将

兼任コーチの鶴田都貴選手(写真左/背番号27)
お顔とお名前でピンと来た方もいるかもしれませんが、古川監督とは愛媛マンダリンパイレーツ時代のチームメイト。
私が愛媛にどハマりしていたときに在籍していたふたりなので、並ぶ姿が懐かしすぎてタイムスリップしたみたいでした。
鶴田選手は2016年に愛媛を退団したあと、長崎国際大硬式野球部でコーチをされていました。
選手復帰は実に7年ぶり!
ひさしぶりのキャッチャー姿も今日の雨でお預けです……。

そしてチームの主将を務めるのは木岡大地選手(写真右/背番号10)
昨年までは大阪シティ信用金庫の1番打者として活躍。
2022年の天皇賜杯準決勝ではこの球場で古川監督(当時はAKIRAの選手)と対戦しています。
古川監督も大阪シティ信用金庫時代は1番打者でした。なんとも不思議な巡り合わせ。

人のご縁の素晴らしさを改めて感じました。野球界って広いようで狭い。
古川監督が佐賀へ来たのも、これまた愛媛でチームメイトだった元横浜の北方悠誠さん(現在は井手解体の中学軟式野球部の監督)からの誘いがあったから。
そして11人の中には大分の明豊高校で活躍、元広島の山野恭介投手もいらっしゃいました。中学軟式野球部のコーチもされています。
懐かしいお名前がたくさん聞けてうれしかった。

「まだ弱小チームで人数も少ないけど、みんな野球が大好きなので!」

今のチームをこう表現してくれました。それが何より!
野球が大好きな人のプレーは撮ってるとよくわかるし、こちらも自然と笑顔になる。

まだ試合もしてない(見てない)チームですけど、今朝球場に着いて目に入った光景に驚きました。
アップをする選手たちの姿にC級の雰囲気はない。試合前のいい緊張感が漂ってる。

さすがだなって思いました。
短い時間でこれだけの空気感を作ってくる。
これからが楽しみで仕方ない!
それだけに試合を見れなかったのが残念すぎる……。

「今まで見てきたチームのいいところを集めたチームを作りたい。会社の方々からはもちろん、いろんな人から応援してもらえる、このチームの野球をまた観たいって思われるようなチームが理想。この意味を理解できれば選手たちの行動は必然的に変わってくるし、社会人としても成長できると思う。これらは社会人野球をやっていく上で最低限必要なこと。天皇賜杯を獲るにふさわしいチームになりたいです!」

あと一歩で天皇賜杯に届かなかった一昨年の9月。
新天地で天皇賜杯を目指して大きな一歩を踏み出すはずだった今日。
それが同じ球場という、奇跡の1日になるはずだったのに……。

しかも同じ一塁側だった(左端が古川監督)

この1年は大変なこと、慣れないことがたくさんあったと聞きました。
何年かかるかわからないけど、必ず有言実行、目標達成してくれると思っています。
私はその瞬間を見届けて泣く準備はできてる。

結局、私が試合を見れる日はいつになるのかわかりませんが、今日のことはずっと忘れません。
楽しみが先に延びたと思って、それまでの時間をわくわくしながら過ごしたいです。


ここからは余談です。
おもに私のことなんで、読みたい方だけどうぞ……。


佐賀へ行ってしまったことを聞いたとき、ある程度覚悟はできてたから驚かなかった。
寂しかったし、昨年は球場行っても「そうか、いないんだ……」って何度も思ったけど。
それでもだんだんと「きっと頑張ってるし、次会えるときを楽しみにしよう」と前向きな気持ちになれた。

加盟するのは2024年度からと聞いていたので、すごく待ち遠しかった。
だけど私は昨年途中で活動を休む選択をし、再開の目処はまったく立たず。
年が明けても「今年の私はどうするのかなあ」と、どこか他人事。

「初めての大会が3月にあります!」

突然の報は2月中旬。
下旬に組み合わせが決まり、初戦の3月17日の予定は空いている。
どうしても会いに行きたい。
記事にすることとか全く考えてなくて、ただこの目で見ておきたかった。
行かないと絶対後悔する。

こんな形で活動再開へ動き出すとは想像もしてませんでした。

試合は見れなかったことは心残りです。
でも、佐賀に来てからのことやこれから目指したいチーム像などを聞いて、今日をきっかけに私も再び歩き出そう!と。
新天地でのスタートが、私にとってもリスタートの日になりました。
しかも思い出の詰まったこの球場で……。
背中を押してくれて本当にありがとう。

とはいえ、まだ今年の活動をどんな感じでやっていくのかは決めてません。
ただひとつ言えるのは、会いたい人に会いに行きたい。
頭じゃなくて心で決めたい。

ひとまず歩き出せたって状態なので、よちよち歩きでゆっくりやって行きます。
更新が止まっている昨季の分も少しずつ進めて必ず公開します。
立ち止まるときもあるかもしれないけど「復活してくれてうれしい」「記事楽しみにしてる」という方がいらっしゃったら、どうか温かく見守ってください。

好き放題に書いている拙い文章ですが、あらためまして、よろしくお願いいたします。

球場が見えたとき、一昨年の天皇賜杯を思い出して込み上げるものがありました……
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