関彰商事が初優勝!天皇賜杯茨城県大会 決勝 ハイライト 2024.6.30

関彰商事が初優勝!天皇賜杯茨城県大会 決勝 ハイライト 2024.6.30

国スポ茨城県大会と同じ顔合わせになった決勝戦。
関彰商事の2冠か、常陽銀行2年ぶりの優勝か。
終盤に劇的すぎるドラマが……。

Highlights💫

決勝 関彰商事 2−1 常陽銀行

試合前、常陽銀行の円陣。豊島キャプテンを中心にみなさんいい笑顔
国スポ茨城県大会決勝と同じ顔合わせ
先攻の常陽銀行。1回表1死からヒットで出塁の村田選手が二盗成功
1死二塁から3番有村選手の適時打で常陽銀行が先制
常陽銀行の先発は上野投手。ピンチでも慌てず丁寧に。本当に素晴らしかったのですが……
関彰商事は8回裏、2死から3番芹澤選手がヒット、続く4番石橋選手の打球は
無情にも右翼席へ飛び込む逆転2ラン
土壇場での逆転2ラン!さすが4番です!!
初回の1点以降追加点を与えず投げ抜いた関彰商事の矢萩投手!最後の打者を打ち取り力強くガッツポーズ
国スポに続き天皇賜杯も獲った関彰商事のみなさん
この強さは勢いではない。本物です!
敗れて涙……
勝っても涙。素晴らしい決勝戦でした
藤井監督も涙です
全国でも大暴れしてきてください!

関彰商事・矢萩投手の話

(前日の準々決勝・筑波銀行戦で完投)連投はきつかったけど、田村(和麻選手)さんに教えてもらった投球術のおかげで投げ切ることができた。今までなら全部全力で真っ直ぐを投げるだけだったけど、クイックを使ったり、フォームに緩急を取り入れたら8割の真っ直ぐでもタイミングを外せたり、打ち損じてくれるようになったり、以前よりもずっと楽に投げられるようになった。

関彰商事・石橋選手の話

(8回の打席はどんな気持ちで?)今大会通じて打てていなかったので、つなぐ意識で打席に立った。たまたま甘いところに来たので……。4回に1本出た(二塁打)ことと、ずっと打てていない自分に田村さんが「4番は最後に(いいところで)出せばいいから」と言ってくれていたので、すごく気持ちが楽になれました。

関彰商事・飯田選手(主将)の話

5回のマウンドへ向かう矢萩投手(左)に声をかける飯田選手

(矢萩投手にどんな声掛けをしていた?)こういう展開(1−0から試合が動かない)だったので、走者を出したりピンチになってもそれは流れでどうしようもないことだから、焦らずに行こうと。国スポの優勝が「まぐれだ」と言われないように、なんとしてもこの大会(天皇賜杯)を獲りたかった。

関彰商事・田村選手の話

(3月にチームに加入。京葉銀行時代の経験をチームに還元)本当にこの3ヶ月でチームが変わった。矢萩は以前ただ全力で投げているだけで昨年もその前も常陽銀行に打たれていた。自分も全国大会は久しぶり。(開会式での)入場行進の練習もさせないと!(笑)

📷 Photo of the day 📷

常陽銀行・上野郁也投手

4回裏1死二、三塁のピンチをしのいだ上野投手

決勝の先発はエースの高崎投手ではなく、上野投手でした。高崎投手は前日の第3試合(準決勝)で完投していて、決勝は朝9時開始。時間もそんなに空いてないですし、驚きはしましたが上野投手は大役だ……頑張れ……!!って気持ちで見ていました。

今大会も決勝まで勝ち上がってきた勢いある関彰商事を相手に、どんな投球を見せてくれるのだろうってドキドキしながらカメラを構えていましたが、それはもう素晴らしかった……。

3回4回と三塁まで走者を進められ、リードは1点しかない中でも守りに入らない強気かつ丁寧な投球。3回抑えた時は笑顔だったけど、4回のこの気持ちが入った表情を見たら、もうここまで来ると経験とか関係ないんだって。自分の持てる力を存分に出し切っていた上野投手。

8回の逆転2ランには「ああ……なんて野球の神様は意地悪なんだ……」とさえ思いました。

試合後、さすがにお話を聞くことはできなかったけど(声なんてかけられない……)すごい経験をした上野投手のこれからが、もっと素晴らしい野球人生になることは間違いないと言いたいです。

おわりに

決勝が行われた高萩市民球場

本当はこの日、朝から福島へ行く予定だったのですが、決勝のカードが国スポの再戦になったので「これを見ないなんて選択肢はない!」と、決勝を見てから移動することに決めました。

私は撮影している時、どちらかに肩入れしてとか応援してとかそういうのはほぼなくて、どっちも頑張れ!の気持ちで見ています。悔いなくやり切ってくれること。それだけを願っています。結果は出てしまうものなので、結果ばかりにフォーカスした撮り方は、私はしたくなくて。

試合という「ストーリーに想いを馳せる」を自分のテーマにしているので、割と冷静に勝っている側も負けている側のどちらの目線にもなりながら撮っています。だから感情はめちゃくちゃ忙しいです。うわーっってなってああーってなる、みたいな(わかってもらえるかな)。

笑顔で終わって欲しかった

それでもいつも明るくて気さくでとてもよくしてくださる常陽銀行のみなさんが負けるところはもう見たくない!という思いはありました。みなさんが悔いなくやり切る=優勝しかないと思っていたので。

常陽銀行の上野投手。決勝の先発なんて初めてだったんじゃないかな。聞いてないのでわからないけど。きっとすごく緊張してたと思う。
だけどファーストの豊島キャプテンから「いい球いってるよ」「大丈夫」「変えなくていい」って上野投手への励ましの声が絶えず聞こえてきて、こういうところがキャプテンの大好きなところだし、上野投手も勇気づけられただろうなって。

試合後、福島へ移動しなくてはいけなかったので、関彰商事のみなさんにお話を聞いて、常陽銀行のみなさんがミーティングされているのを横目に引き上げました。豊島選手と村田選手に「お疲れ様でした」というのが精一杯でした。それ以上なにも私に聞くことなんてできず……。

次みなさんにお会いできるのはいつになるかわからないけど、また元気いっぱいの試合を見せてください!いつもありがとうございます!

意識が変わると行動が変わる

関彰商事のみなさんを見ていて、有名なこの言葉を体現されているなあと感じたのでした。

心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。 習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。哲学者、心理学者のウィリアム・ジェームズさんの名言です。

選手たちにお話を聞くと、必ずといっていいほど田村選手の名前が出てきました。この3ヶ月でここまで成長できたのは田村選手のアドバイスがあったから、はもちろんですが、そのアドバイスを素直に受け入れて実践してきた選手たちが本当に素晴らしいです。

「まぐれじゃないと証明したかった」という飯田キャプテンの言葉に全てが詰まっているような気がします。

トーナメントなので1回勝つのは巡り合わせとか、その時の調子とか、偶然が重なってというのはあるかもしれません。だけど、2回勝つというのは運だけではなし得ない。日々成長してきたみなさんに間違いなく地力も自信もついてきた結果です!

なにかワクワクするんですよね。特に終盤の関彰商事の攻撃には。準々決勝の筑波銀行戦もそうでした。簡単には終わらない雰囲気があります。

あとやはりエースの矢萩投手ですね!準々決勝のあと、お話しを聞いたとき「明日真価が問われる」って近くにいた田村選手に言われてたんです「連投できないからなー」って。だけど、連投できました。それどころか1失点完投で優勝投手に!

決勝後にお話を聞いたとき、達成感と充実感なのかなあ、すごくいい表情をされていて。いつも笑顔で応じてくれる矢萩投手ですけど、初めてお話を聞いた国スポのときとも全然顔つきが変わってました。

そして矢萩投手以外にもいい投手がいると聞いているので(以前ブルペンで見た指名打者で試合に出ている松本選手の投球がすごかった=コントロールがやばかったことはここに記しておきます……あれは試合中なのに見入ってしまった)連戦になる天皇賜杯も楽しみでなりません。

関彰商事のみなさんは全国でも結果を出せると思います。茨城県代表として躍動してきてください!田村選手が「練習しないと!」と言っていた、入場行進も楽しみにしています!笑

御礼 茨城のみなさんも最高です◎

後輩がいるという縁で千葉の次に多く試合を見ているのが茨城です。お隣なので行きやすいというのもありますが、今回の天皇賜杯で拝見した関彰商事も常陽銀行も、原科研も筑波銀行もちょっとしか見れなかったけど住友電工茨城も見てて「おっ」と思うポイントがあるチームが多くて楽しいです。

6月29日、途中からだったから一観客として見た住友電工茨城と原科研の試合。最後はコールドだったけど、序盤リードを奪っていた住友電工。おっと思う選手もいました

連盟の方々も撮影を快諾してくださるし、とてもありがたいです。
今回も北茨城市民のスコアボードに選手表示なかったのでご挨拶がてら本部へ行ってメンバー表を見せてもらいました。このサイトの案内もして、すぐに携帯で見てくださって。今回の記事も届いていたらいいな。

全国大会では千葉のチームを最優先に行くところを決めるので、もしかしたら見れないかもしれません。だけど移動が可能ならぜひ関彰商事のみなさんにも会いに行きたいです。その時はよろしくお願いいたします。

ハイライト記事に載せ切れなかった写真も、たくさんお見せしたいものがあるので、別の形で更新したいと思います。
またXでのたくさんのいいねやリポストもありがとうございました。通知を見るたびに「ふふふ」と喜んでおります。感想も聞かせていただけるとうれしいです。お問い合わせからお気軽にどうぞ!

最後にひとつお願いがあります。
ただこの活動はどれだけやっても1円にもならないので、いつまで続くか正直わかりません。なので、ぜひサポートで応援いただけると大変ありがたいです。今後は記事を有料にするなど、いろいろ考えてはいますが、現状はみなさまの応援に頼るしかなく……登録など面倒かと思いますが、お待ちしております。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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