７月２８日に行われた、水戸市長旗千葉県大会の準決勝、決勝ダブルヘッダー。
濃密な３試合で写真も多いので１試合ずつ書くことにしました。ごゆっくりお楽しみいただけましたら幸いです。
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準決勝 第１試合 AKIRA vs 我孫子市役所
AKIRA
002 110 12｜16
000 023 0 ｜ 5
我孫子市役所
※7回コールド
（A）髙井、沖垣、中川ー久保田勇
（我）松永、菅澤、北澤、根本、秋山ー小澤礼
［試合経過］
２回表AKIRAは２死二塁から１番毛利選手の適時打、四球を挟み３番藤井選手の適時打で２点先制。４回は押し出し、５回には久保田勇選手の一発で追加点を挙げ４対０とリード。ここから我孫子市役所が反撃。５回裏２死から連打と四球で満塁とし２番高木選手が２点打。続く６回、４本の長短打を集め６対５と逆転に成功。しかし７回表AKIRAは打者１７人の猛攻で１２点。DH来田選手が３ラン、満塁弾と１イニング２本のホームラン。我孫子市役所は必死の継投も勢いを止められず、AKIRAがコールド勝ちで決勝進出。
あとがき
準決勝第１試合からものすごい試合でした……AKIRAが４対０としたところで勝負あったかなと思ったのですが、簡単には終わらなかった。
我孫子市役所の粘りに感動
雰囲気が落ちてない。誰も下向いてない。ベンチが生き生きとしてる。試合中の声を聞いていると、打つ方はかなり練習してきたようでした。上位下位の差がなく全員がしっかり振れていたし、こっから面白くしてやろうって空気も感じたんですよね。
１回戦の習志野市役所とも点取り合って接戦を勝っていましたし、自信もあったのだと思います。天皇賜杯でコールド負けしたAKIRAに対して臆することなく立ち向かう姿は見ていて気持ちがよかったです。
投打の大黒柱が抜けた今年はきっと選手のみなさんたちも不安があったと思います。それでも天皇賜杯８強で水戸の出場権を得て４強ですから、みなさんの頑張りが結果として現れています。
最後は力尽きた感じでしたが、この試合を糧に来季も上位進出を期待したいです。高木選手の２点打も、６回の逆転劇も鳥肌立ちました。
おまけですが、個人的に一新したユニフォームが好きです（笑）
初見のとき「AKIRAとぱっと見似てるなー」と思ったんですけど、AKIRAのグレーは青みがかっているのに対して我孫子市役所は白黒の濃淡の中でのグレーなんですよね。胸のロゴもシンプルで、千葉で一番好きなユニフォームかも。
試合に出ることでしか得られないもの
猛打で再逆転し圧倒したAKIRAですが、若い選手たちの躍動に私は胸打たれてました。
千葉の上位チームは大卒出身の選手が大半を占めます。さらにAKIRAは独立リーグ出身者も多く、野球の経験が豊富な選手が多い中で、高卒３年目の毛利選手、高卒４年目の植田選手が１、２番に名を連ねました。
彼らが１年目の時から知ってますので毎年見るたびに体がしっかりしてきて、錚々たるメンバーのなかで試合に出る機会が少しずつ増え、それだけで親戚のおばさん気分で感動してたのにスタメン張って躍動してる姿を見れるなんて涙です。
大卒２年目の来田選手はなんと１イニング２本のホームラン！大仕事やってのけました。体は決して大きくないですけど、フルスイングはいつも気持ちがいい。
しつこく書きますけど、彼が日体大軟式野球部３年のときに取材で初めてお会いして「上でもやりたいんです」って目をキラキラさせていたのが忘れられなくて。AKIRAの練習参加したと聞いたときは飛び跳ねるほどうれしかったし、いまこうして目の前で活躍を見れることが本当にうれしいです。背番号が弟さん（オリックスの来田涼斗選手）と同じなのも、ずっと変えないでほしい。
試合に出続ける経験って何にも変え難いんだって強く感じたのが久保田碧選手です。
今年から主に三塁でスタメンを続けていますが、まあよく三塁に飛ぶんです（笑）国体では思い出したくない経験もあったと思うのですが、全部吸収して成長し続けているのが試合を見てわかります。
打席でも同じです。オープン戦と公式戦は違います。負けられない試合の打席は経験こそものを言います。ヒットも増えてきました。公式戦は数えるほどしかありませんから、１分１秒、その場にいられる時間を大切にプレーしてもらいたいなと思います。
この日は酷暑で１日３試合撮影なのに、第１試合から熱すぎる展開で私の気力体力はどうなることやら……準決勝第２試合も痺れる試合となりました。また次のルポもよろしくお願いいたします。