柏支部対決はAKIRAに軍配!柏市役所に10回サヨナラ勝ち【天皇賜杯千葉県大会・準々決勝】

柏支部対決はAKIRAに軍配!柏市役所に10回サヨナラ勝ち【天皇賜杯千葉県大会・準々決勝】

どの試合も見逃せない準々決勝。私はAKIRA vs 柏市役所の柏支部対決を選択。予想をはるかに超える、大熱戦となりました。

▼試合結果

【天皇賜杯千葉県大会】準々決勝(6/21)試合結果
本日6/21は準々決勝が2会場で行われました。どの試合も白熱し、さすが千葉県のベスト8だな~と感じました。天台で第1試合を撮影し、岩名へ移動しました。 本日(6…
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AKIRAの先発は中川投手。
昨季までは内外野守れるユーティリティープレーヤーとしてチームを支えていました。今季は投手にも挑戦。まっさらなマウンドに向かうまえ、エースの高井投手とグータッチ。

高井投手(写真中央)とグータッチする中川投手

立ち上がり、先頭に四球を与えるなど苦しみますが、野手の守備に助けられ無失点。
1死二塁、遊ゴロを三塁に投げてアウトを取る好プレーを見せた西田選手が声をかけ、笑顔でベンチへ戻ります。中川投手と西田選手は高校(兵庫・神港学園)の同級生。

AKIRAの中川投手(左)と西田選手。ふたりともAKIRAに来る前は独立リーグの異なるチームでプレー

柏市役所の先発は江越投手。
2年目ですがエースとして大事な試合を任されています。初回エラーで走者を背負うも落ち着いて無失点。

柏市役所の先発、江越投手
1回裏1死一塁、AKIRA・藤井選手の難しい打球をさばく、柏市役所のサード・片岡選手
主将の和田選手を中心にいい表情の柏市役所ナイン

2回表、柏市役所は武内選手、白澤選手の連続内野安打から犠打と四球で満塁。先制のチャンス。AKIRAはマウンドに集まります。

1死満塁。
柏市役所は1番・北澤選手がレフト線に走者一掃の三塁打を放ち、3点を先制します!

走者一掃の三塁打を放った北澤選手は大きくガッツポーズ
3点先制し、盛り上がる柏市役所ベンチ

3点を追うAKIRAは2回裏、久保田勇選手、竹谷選手の連打と四球で無死満塁。併殺の間に1点を返し、2死三塁で9番・中川投手に代打、ルーキーの来田選手。フルスイングの打球は遊ゴロ。柏市役所のショート・和田選手の華麗な守備でAKIRAは1点どまり。

ルーキーの来田選手。背番号38は弟さん(オリックス・来田涼斗選手)と同じ
柏市役所、ショート・和田選手の安定した守備
天を仰ぎ悔しがる来田選手

日体大軟式野球部出身の来田渉悟選手。私は仕事で来田選手(当時大学3年生)を取材したことがありました。その時に「上(社会人)で続けたいです」と話していたので、つい前のめりに「私は個人的に社会人軟式野球を撮影しているので、また会える日を楽しみにしてますね!!」と伝えました。まさか千葉のチームに来てくれるとは思っていなかったですし、私のことも覚えていてくれたのがすごくうれしかったです。国体予選はベンチ外。天皇賜杯で初めてベンチに入り、この日が初打席。社会人の第一歩を見届けることができ、とても思い出深い1枚となりました。

2回に点を取り合って以降は双方無得点で5回終了。

次の1点がカギになりそうだなと思っていた整備明けの6回表。柏市役所はこの回先頭の武内選手が二塁打からチャンスを広げ、2番・片岡選手の適時打で1点追加。AKIRAは3回から登板し無失点で抑えていた小川投手。1点を失いますが、またもショート・西田選手の好判断があり最少失点で切り抜け、8回まで5イニングを粘投。

二塁打でチャンスメイクした柏市役所・武内選手
3回から救援し5回1失点で踏ん張ったAKIRA・小川投手
今日は西田選手の好プレーがたくさん見れて(撮れて)楽しかった。個人的に千葉で一番好きなショートです

6回から柏市役所も継投へ。ルーキーの吉崎投手。
AKIRAは先頭の古川選手が内野安打で出塁し、1死後二盗成功。四球で一二塁とします。

柏市役所、ルーキーの吉崎投手
6回裏1死一塁、二盗を決めるAKIRA・古川選手

しかし強行した打球は三直。
二塁走者の古川選手が戻れずに併殺に。帰塁時、足を痛めてしまったようですが試合に出続けます。

6回裏1死一二塁、AKIRAの7番・西田選手が三直、二塁走者・古川選手が戻れず併殺に
帰塁の際に足を負傷した古川選手。このあとも試合に出続けますが心配です

小川投手が踏ん張る中7回裏、AKIRAに再びチャンスが来ます。
連続四死球で無死一二塁、遊ゴロは三塁封殺で1死一二塁と変わり、2番・岡本選手が中前に運び1点。

適時打を放つ、岡本選手
二塁走者の毛利選手が生還し1点を返します
代打で粘りに粘って四球を選んだ高卒2年目の毛利選手(右端)。いい仕事をしました

1死一二塁が続き、3番・藤井選手の中飛で二塁走者が三塁へ進み2死一三塁。
打席には足を負傷している古川選手。振りぬいた打球はライトの頭上を越え、二者が生還。ついにAKIRAが追いつきます。古川選手の集中力、素晴らしいです。

4番・古川選手が右越えの適時二塁打を放ち同点
AKIRAのベンチも喜びが爆発

足を引きずりながら二塁打にした古川選手。代走が用意されていたように見えましたが、久保田勇選手(兼任監督)と話をし、二塁へ戻ります。ここでの代走はなし。

7回裏、AKIRAは同点止まりで終盤の1点勝負へ。
代打が出た関係でAKIRAは8回からルーキーの森屋投手。大事な場面で今大会初登板。1死二三塁のピンチを背負いますが、三振、一飛で切り抜けます。

AKIRAのルーキー、森屋投手
柏市役所も8回裏から3人目の山崎投手。2死三塁、一打勝ち越しの場面をしのぎます

互いに救援陣が踏ん張り、9回が終了。4対4で延長に突入します。
10回が始まるとき、グラウンドから「時間優先で3時間まで。同点なら再試合」という声が聞こえてきました。この時点で3時間まであと20分程度。

9回から登板しているAKIRA・高井投手。10回表、2死からヒットと暴投で2死二塁と一打勝ち越しのピンチ。打席には2回に走者一掃の三塁打を放っている北澤選手。ライト線へきわどい打球が飛びますがファール。追い込み、最後は三振で勝ち越しは許しません。

AKIRA・高井投手、三振を奪った一球
先制の三塁打を放っていた北澤選手に期待がかかりましたが、ライト線の惜しい打球ののち三振に終わります

打ち切りの時間が近づく10回裏。この攻撃が無得点だと再試合の可能性が高い残り時間。
AKIRAは主将の藤井一輝選手中心に円陣を組みます。

AKIRA、10回裏の攻撃は4番・古川選手から。主将・藤井一輝選手を中心に円陣

古川選手の足は限界に近いと思いますが、なんと右へ大きな当たり。

10回裏、先頭の4番・古川選手が右への大きな打球。足を引きずりながら懸命に二塁へ

普通の古川選手の足ならば三塁打になってもおかしくなかった打球がギリギリの二塁打。ここで代走・植田選手。足を痛めてから長打2本の古川選手。さすがとしかいいようがありません。

無死二塁。ここで古川選手に代わり、植田選手

無死二塁。打席は5番・久保田勇選手。
しっかり叩いて走者を進め、1死三塁とサヨナラのチャンスを作ります。

自らサインを出し、きっちり走者をすすめた久保田勇選手

1死三塁。攻撃のタイムを取るAKIRA。次打者は6番・竹谷選手。ここまで2安打しており、期待がかかります。そして柏市役所は左打者の竹谷選手に対し、左腕の中村投手をマウンドへ送ります。

1死三塁。次打者の6番・竹谷選手(左)には笑顔も
柏市役所は山崎投手から中村投手へ
1死三塁。柏市役所・中村投手はプレッシャーのかかるマウンド

竹谷選手が叩いた打球は大きく跳ね、二遊間の間を抜けます。
三塁走者・植田選手が生還し、3時間に及ぶ熱戦に終止符。昨年の覇者が苦しみながらも逆転で準決勝進出!

サヨナラのたたきを決めた竹谷選手
試合中、ずっと厳しい顔をしていた久保田勇選手兼任監督にようやく笑顔が
竹谷選手(左から2人目)を迎え、喜ぶAKIRAの選手たち
リードを守り切れず準々決勝敗退となった柏市役所

AKIRAは昨年のこの大会の優勝チームで、柏市役所は同じ柏支部のチーム。
対戦も多いでしょうし、柏市役所もここ数年若い選手が台頭して上位に来るのが当たり前のチームになりました。だからいい試合になることは想定していましたが、AKIRAがここまで苦しめられるとは思っていませんでした。

柏市役所は序盤に先行し、投手陣も豊富で、なんとか逃げ切りたかったところ。しかし昨年全国の舞台を経験したAKIRAは簡単には負けなかった。

国体予選では京葉ガスに2度追いつきながらサヨナラ負け。「悔しさをバネに成長できる選手たち」と久保田勇選手兼任監督がおっしゃっていた通り、厳しい試合を勝ち切りました。
さらに昨年は出場があまりなかった選手やルーキーも与えられたところで役割をこなし、勝利に貢献。大黒柱の丸山投手が登録を外れている中で、こういう勝ち方ができるのはまた新しい一面というのか、本当の強さというのかわからないけれど、底力を感じた試合でした。

足を痛めていながらも最後サヨナラにつながる長打を放った古川選手。「めっちゃ集中しました。足はもうギリギリでした」と本当に頼りになる選手。足もあって小技もできて長打も打てる。今大会4番に座っていますが、どの場面でも期待に応えてくれます。明日の足の状態が気になりますが、大事に至らず、元気な姿を見せてくれたらいいなと願っています。

AKIRAのみなさんだけが、連覇に挑戦できます。
頂点まではあとふたつ。全国の舞台に再び立つことはできるのか、注目です。

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