悲願の初勝利。国スポ千葉県大会 ブロック代表決定戦 京葉銀行 vs AKIRA 2024.5.29

悲願の初勝利。国スポ千葉県大会 ブロック代表決定戦 京葉銀行 vs AKIRA 2024.5.29

ブロック代表決定戦 AKIRA 3−2 京葉銀行

あとがき

5度目の対戦で初勝利

2年前に全国(天皇賜杯)準優勝を果たしたAKIRAのみなさんが口を揃えて「まだ京葉銀行に勝ったことないから」というほど、京葉銀行は軟式野球界で特別であり大きな存在です。

国スポ予選の組み合わせを見たときに「どちらかが予選敗退になるのか……千葉はなんて過酷なんだ……」と思ったのは、私だけではないはず。

両チーム順当に勝ち上がり、代表決定戦をかけて京葉銀行とAKIRAの5度目の対戦。
記憶に新しいのは、昨年の水戸市長旗千葉県大会決勝。それはもう壮絶な戦いでした。

過去の対戦(全て県大会)

2019
水戸市長旗 ●0−3京葉銀行 *初対戦
2020
天皇賜杯 ●2−6京葉銀行(準決勝)*2度目の対戦
2022
千葉県選手権 ●4−5京葉銀行(準決勝・7回制)*3度目の対戦
2023
水戸市長旗 ●7−8京葉銀行(決勝)*4度目の対戦
2024
国スポ ○3−2京葉銀行(ブロック代表決定戦)*今回5度目の対戦で初勝利

記事を書いた試合はリンク飛べば読めます。

ここまで長かったですね。
AKIRAの選手たちの喜ぶ姿を見たら、代表決定戦に進めるという喜びはもちろんですけど京葉銀行にやっと勝てたという喜びも大きかったのではないかと思います。

久保田監督は試合前のミーティングで「今日の試合は、今年を振り返った時に一番大事な試合だったと言える試合になる」と話したそうです。

この勝利はただの1勝ではない。
今後のAKIRAを左右する大きな1勝になると思います。

何か予感のした5回の攻防

0−0で5回に入る前、私はざわざわっとしたんですよね。この回なんかあるかもっていう。京葉銀行は7番からの下位打線でしたが小野田選手、兵藤選手、雪下選手と経験ある選手が並んでたのもあったし、試合が動きそうな予感がしたんです。

試合後、髙井投手に話を伺ったときこのことを話したら、髙井投手もなんか感じるものはあったそうです。

四球ふたつとエラーで先制点を与えてしまいましたが、崩れることなく最小失点で切り抜けたところはさすがエースです。

一瞬、跪いて呆然としてたから大丈夫かなって思ったけど「ああやって気持ちを出して切り替えるのが髙井だから。全然(感情を出すのは)いいと思ってる」って久保田監督が言ってました。

きっとこれできちんと切り替えられて後続を断つことができたのでしょう。

全部勝負球の気持ちで

「今日はいつもよりもすごく周りが見えていた。内容としてはチェンジアップがすごく良くて、打者との勝負もゾーンで勝負というより、全部勝負球で打てるなら打ってみろくらいの気持ちで押していった」

8回表2死二塁。一発浴びれば同点の場面。
昨年の水戸市長旗で3ランを打たれている森川選手を打席に迎えました。上の言葉を強く体現していたのはここだったなって。三振でピンチを脱し、この日一番の雄叫びを上げました。

「術後初の公式戦で不安もあった。最後(9回)は少し勝負を急いでしまった感じ。全体としては70点。まだ100点はつけられない」

2点リードの9回1死から水野選手に三塁打を浴び、犠飛で1点返されてしまいますが、最後まで投げ切っての大きな1勝です。
10月に手術されたそうで、きっとまだ万全ではないのかもしれないけど、接戦での髙井投手は本当に集中力がすごい!

そしてこの日の髙井投手は撮っていてすごく楽しかったんですよね。
いつもいろんな表情見せてくれますけど「周りが見えていた」とおっしゃっていたように、ベンチ前で野手を迎えたり、ちょっと危ない投球があっても笑顔だったし、力が入りすぎてない感じは伝わってました。

100点満点の投球はぜひ全国の舞台で見せてほしいです。

ラッキーボーイ誕生

5回裏、1点を追いかけることになったAKIRAも打順は7番から。先頭は2年目の坂本選手。
「ちょっと詰まった」という打球は天台の左中間一番深いところへ飛び込む値千金の同点弾!

「AKIRAで一番飛ばす」とチームメイトが口をそろえる坂本選手。

昨年はほとんど試合に出てなかったと思うんですが、こういう選手が出てくる時のAKIRAはたぶん強いです。2021年の天皇賜杯千葉県大会決勝で9回代打逆転2ランを打った竹谷選手と重なりました。坂本選手、この大会のラッキーボーイになるかな、と思ったら7回勝ち越しの口火も坂本選手のヒットでした。

見るからに大きくて、フルスイングで、長打を期待してしまいたくなる坂本選手。まだ2年目だし、試合の経験もこれからだと思うので、変わらずに臆することなく豪快なスイングを続けてください!

試合でしか経験できないこと

いつもお話を聞くのを楽しみにしている藤井選手。今日の試合について、こう話してくれました。

「この試合のような痺れる展開は公式戦でしか体験できない。こういう試合をして(ダメだったところは)反省をしてを繰り返していけばいい。1点の取り方など、頭でわかっていても実際に経験しないとわからない」

おっしゃる通りなんですよね。
いくらオープン戦や実戦形式でじゃあ三塁で1点取る作戦って言ったって、緊張感や緊迫感や失敗できないプレッシャーとか試合に変わるものなんてないんです。

もちろん練習やオープン戦の場でも自分の中でしっかり試合を想定して、緊張感やプレッシャーを作り出して練習に臨んでいるかと思いますけど(このくらいのトップの選手たちならなおさら)、試合での経験には敵わない。

失敗は失敗じゃなくて経験。
負けられない戦いが続くけど、最後の最後には経験がものをいうと思うので、若いベテラン関係なくどんどんチャレンジして失敗だけじゃなくいろんな経験を積む。

そういう過程を拝見できるのも、撮り続けている私にとってすごく貴重な経験です。

スタメンに新人4人?!

京葉銀行のスタメン見てびっくりしました。知らないチームかと……。

オープン戦をしたという他県のチームから「京葉銀行全然知らない選手ばっかりだった」と聞いていて、長谷川監督も「フレッシュですよ。早く見ていただきたいです!」と話してくれたのですごく楽しみにしてましたが、想像以上にフレッシュでした。

主将も今季から小野田選手へ。
私はいつか主将になるだろうなとずっと思っていた選手だったので、ようやく10番背負うんだ!とこれまた楽しみで。
小野田選手はまだスタメンに年上の選手がたくさん出ていた時から厳しいこともちゃんと言葉にして伝えていて、そういう面でも期待していました。泥臭いプレースタイルも大好きです。

さすがにこの日は試合後お話を聞けなかったし、私が見ていての感想でしかありませんが、若い選手が増え、雪下選手、兵藤選手のベテランにいつまでも頼っていられないし、自分が引っ張っていくんだって少し気負いすぎてしまったのかな。

守備でちょっとミスがありました。すぐに顔を上げてましたけど、見てて辛かった……小野田選手の良さがこの試合では出しきれず、もどかしかったです。

京葉銀行が2年連続予選敗退って信じられないんですが、これだけガラッとメンバーを変えた年もなかったと思うし(私が見始めてからの9年くらいのことですが)今まで逆にずっと代表決定戦にいたのが凄すぎって話なんです。

千葉は全体的にめちゃくちゃレベルが上がっていて、私の印象では絶対的なチームはいないです。試合の流れでいかようにもなってしまうというか、この展開だから大丈夫!みたいなのも、以前に比べたら全然なくて。最後の最後まで本当にわからない試合ばかり。

だからどのチームにもチャンスがあります。

京葉銀行も若い選手が多い=勢いに乗ると手をつけられない可能性も十分あります。さっきも書いたけど失敗は経験でしかないから、糧にしてバネにして次の天皇賜杯に向けてやるしかありません。


あとがき長かったですね。
仕方ないです。すごい試合だったので。

伺った話は他にもたくさんあるけど、もう私の能力が限界で書ききれないので、心に留めておきます。

今回、試合の流れをより感じていただきたく、ポイントとなる場面の写真には状況説明をつけました。
写真をまっさらな気持ちで見て思いを巡らせて欲しいと最近は省いていたのですが、こういう表現もあっていいかな。いかがでしょうか。

代表決定戦をかけた戦いはこれが第1試合で、あとの2試合もすごかったので……また見に来ていただけたらうれしいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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