予選2回戦 南関東日野自動車 4−1 横芝光町役場
あとがき
推しチーム同士の対戦
千葉の軟式を見始めて9年目のシーズンが始まったわけですが(早すぎる)、横芝光町役場も南関東日野自動車も初期のころから注目していたり縁があったりするチーム。
そのチーム同士がついに対戦する日が来ました。
基本的に千葉のチームは箱推しなので(笑)「みんなが悔いなく!頑張れ!」の気持ちで見ていますけど、この2チームはその中でも初期メンバーですから、こうね、気持ちがガーっとなりますね(語彙力すみません)。
横芝光のみなさんは一生懸命でひたむき。明るい、楽しいとはちょっと違って、清々しいほど前向きでまっすぐなんですよね。初めて見た時からその雰囲気が大好きで応援しています。
A昇格2年目の日野のみなさんとはB級にいた時にご縁があり、そこからずっと仲良くしてくださっています。
2022年の高松宮賜杯1部全国大会で、A級昇格の条件である決勝に進出。全国準優勝で昇格を決めた時にはみなさんと一緒に泣きました。今こうして高いレベルで戦うみなさんを拝見できることが本当にうれしいです。
千葉のB級では安定して成績を出していて昇格間近というところで、コロナ禍により試合がことごとく中止に。数年足止めをくらった中でも頑張って踏ん張ってきたベテランたちがいたからこそ、今があるのだと思っています。
投手戦のゆくえ
日野の加瀬投手、横芝光の内田投手。
互いに譲らぬ投手戦となりました。
加瀬投手は7回までなんと無安打投球!
チーム最年長の35歳がA級の舞台で快投を演じました。ベテランらしく、軟式を知り尽くした人の投球っていうのかな。「たまたまです」って笑ってましたけど、たまたまで無安打に抑えられるほどA級は甘くないですから(笑)
一方の内田投手も素晴らしかった!
社会人になってからは学生時代からの故障なのかな、長いイニング投げられないようで私がこれまで見たのも投げても1回とか、そんな感じだったんですね。
ですが、試合前に主将の市原投手と話してた時に「内田が今季はしっかり投げられるようになって自分の負担が減った」と聞いていたので楽しみだったんです。
習志野高校時代に実績もある内田投手。投げられない時間が長く続いて、それでもここまで戻ってきてくれた。シンプルにすごいと思います。
毎回のように走者を背負いながらも粘り強く、丁寧に。横芝光は守備がいいので、バックが好投を後押ししてくれました。
終盤まで1−0の接戦。社会人になって公式戦でここまで長いイニング投げたことはないのではないかな……8回の四球ふたつから浴びた3ランは悔いが残ったかもしれません。
これも経験です。失敗ではありません。一発勝負のトーナメントだから1球が命取りではあるけれど、内田投手のこれからのキャリアを考えたら、チームのこれからを考えたとしてもすごく大きな経験です。
まだシーズン始まったばかり。
6月には官公庁予選、天皇賜杯と試合が続きます。千葉は平日を使っての連戦なので頼れる投手が多くいるに越したことはありません。
次の投球も楽しみにしたいです。
胸が躍る新戦力
[国スポ千葉県大会/予選2日目]
— GALLERY 328 (@sannippa328) May 27, 2024
📷Photo of the day📷
横芝光町役場・岩沢拓実選手
3番一塁で先発。ベンチでも中央で元気に声出し!2022年、BCリーグ群馬でプレーした岩沢選手は山武市出身。「軟式楽しいです。チームのみなさんが一生懸命なので!」1年のブランクを経て……今後の活躍に期待です💫 pic.twitter.com/WbcBDIfd2L
横芝光には今年2人の新戦力が!
ひとりは8番セカンドでスタメン出場した伊藤和哉選手。安定した守備に、チーム初安打も放ち存在感を見せてくれた伊藤選手は東総工出身で、高校時代は巨人の小沼投手と同級生だとか。
そしてもうひとりがこの日のPhoto of the dayに選んだ、岩沢拓実選手。
市原投手から「元独立リーガー」と聞いて横芝光にもそんな選手が!と驚いたのですが、岩沢選手は山武市出身で高校時代は千葉学芸で主将。大学社会人と経て2022年に群馬ダイヤモンドペガサスに入団。群馬では正捕手としてプレーされていたようです。
山武市は横芝光町のお隣なので、地元に帰って来られたんですね!
群馬退団後、1年のブランクを経て軟式の世界へ。試合前に少しお話しできたのですが、Xのポストにも書いたように「チームのみなさんが一生懸命なので、楽しいです!」と。
そう!そこなのよ!このチームの素敵なところは!岩沢選手わかってる!!って首がもげるほど頷きました(笑)「私も、みなさんの一生懸命でひたむきなところが大好きでずっと応援してるんです」って伝えました。
岩沢選手は3番ファーストで出場。
シートノックを見てね、すぐわかりました。グラウンドでの雰囲気や佇まいがもう、いい選手のそれ。さまざまな環境でしっかりと野球やってきた人の気概や力強さがありました。
明るくて声出しも積極的にしてたし、何よりスイングが気持ちいい。横芝光で間違いなく一番振れてました。第1打席のレフトへのファールで確信。慣れてきたらどのチームにも恐れられる選手になりそうでワクワクしています。
0−1の7回裏。2死から二塁打を浴びた内田投手に岩沢選手が声をかけました。
チームに入って間もなくても、ピンチでサッとマウンドに行ける。そこは元々捕手であり、主将経験もある岩沢選手だからこそだなと思って、すごく頼もしく見てました。
ケガの影響でいま捕手はできないみたいなのですが、群馬で1年間レギュラー張ってたくらいですし、伊藤監督の後継者になって欲しいです。
この試合で伊藤監督のプレーから気持ちの強さがすごく見えて感動したけど(いつもですが)、監督の熱い内面の部分も継いで欲しい。
力投した内田投手も岩沢選手も(ほぼ)地元のチームでもう一花、大輪を咲かせてくれることを期待しています!
県大会初勝利から2勝、次は強豪と対戦
日野は前日の1回戦でA級昇格後県大会初勝利をあげ、この日は浅沼選手が先制打に3ランと全打点を叩き出す活躍で勝利。
次は代表決定戦進出をかけて、松戸市役所と対戦します。
昨年は天皇賜杯だけの出場だったので、国スポの予選(県大会)は初めて。たくさん試合を見れることも嬉しいし、試合をするたびに強くなっている印象。なんかやってくれるんじゃないかって期待してしまうみなさんです。
この記事は大会後に書いてますので、先にお伝えしておくと、松戸市役所との試合も素晴らしかったです。その日は全試合すごかったので……記事を楽しみにお待ちいただけたらうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。