【千葉県選手権・決勝】AKIRAが京葉ガスを振り切って優勝!今季県内3冠達成

【千葉県選手権・決勝】AKIRAが京葉ガスを振り切って優勝!今季県内3冠達成

(2940文字/写真32枚)

11/27(土)に行われた、千葉県選手権・決勝。
Aクラス同士の決勝戦はAKIRAが7回裏、京葉ガス一打逆転サヨナラの場面をしのぎ、優勝しました。

AKIRA
010 001 1|3
001 000 1|2
京葉ガス
(A)高井、丸山、小川-久保田
(京)沢井-青山、鈴木
※今大会は7回制

試合前、円陣を組む京葉ガスの選手たち
京葉ガス、先発の沢井投手はいきなり三者連続三振!
AKIRAの先発は高井投手。初回2死二塁を三振で切り抜け雄たけび

先制したのはAKIRA。
2回表、藤井選手のヒットと廣岡選手のたたきが内野安打となって無死一、二塁。犠打と四球で1死満塁とします。そしてDHでスタメン出場の會田選手、打球はセカンド後方にポトリと落ちる適時打。塁上で笑顔が弾けます!

京葉ガス・沢井投手は西田選手に四球を与え、満塁に
この日はとても風が強く、打球判断も大変そうでした
先制打のAKIRA・會田選手。いい笑顔です
京葉ガス、2回裏2死三塁は右飛で同点ならず。飛球が上がるとドキドキします
1回、2回と2死から長打を浴びピンチを背負った高井投手。ホッとした表情でベンチへ戻ります

京葉ガスは3回裏、小平選手と大嶌選手の連打でチャンスを作り、2死二、三塁から暴投で1点を返します。続く好機は凡退で勝ち越しならず。

同点に追いつき、笑顔が広がる京葉ガスベンチ
この試合は鮎川監督が不在だったようで、ベテランの浅倉選手が指揮をとっていました

AKIRAは4回から丸山投手に継投。
4回は三者凡退も、5回は長打と四球2つで満塁のピンチ。なんとか無失点で切り抜けました。

AKIRAの大黒柱、丸山投手
満塁をしのぎ、安どの表情を見せる丸山投手
6回表無死一、二塁でマウンドに集まる京葉ガスナイン

AKIRAは6回表、四球と内野安打、犠打で1死二、三塁。勝ち越しのチャンスで5番・広岡選手の打球が相手のミスを誘い、三走・岡本選手が生還。勝ち越しに成功。

ヘッドスライディングの岡本選手!
ガッツポーズの廣岡選手。今季後半いいところでよく打ってます。持ってます

勝ち越されたその裏、京葉ガスはけん制死もあり2死走者なしとなりますが、8番・中村選手の打球がセンターの頭上を越えます。二塁打と思われましたが、AKIRAのベンチから一斉に「(一塁)踏んでない!」の声が。

京葉ガスは6回裏2死二塁、同点のチャンスと思われましたが……
一塁手・廣岡選手がアピールをして……
アウト。一塁を踏んでおらず、3アウトチェンジ

アピールプレーって難しいですね。
一度ピッチャーにボールを返して、インプレーになってからでないとアピールは認められないようで。その手順は私も曖昧で、選手たちも確認しながらしてました。

それにしても、AKIRAのベンチはよく見てました。こういうところがぬかりなく、素晴らしいですね。ひとりでなく、複数人から一斉に声があがったので全員がきちんと試合に入っていたということ。もちろん一塁手の廣岡選手も見てたでしょうし、審判さんもきちんとジャッジされてました。

タッチアップのアピールプレーは結構見ますが、ベースの踏み忘れは長く野球を撮ってきて2度目です。その時もベンチからの声でした。全員が役割を全うする姿勢、いいですね。当たり前のことなのでしょうが、その当たり前が難しいのです。

ピンチを全員でしのいだAKIRAは7回表、2死から森光選手、岡本選手、古川選手の3連打で追加点をあげます。どこからでも得点が取れる打線。本当に恐ろしい。

2番・岡本選手は右前へ
森光選手は一気に三塁へ
勝負強い古川選手。さすがです

AKIRAが2点リードで京葉ガス最後の攻撃。
先頭の9番・小平選手が四球を選び、1番・大嶌選手はこの日3本目のヒットでつなぎます。こんなに四球を出す丸山投手は珍しい。厳しいマウンドが続きます。

無死一、二塁となり、中川監督がマウンドへ
京葉ガスは青山選手が右へ適時打を放ち1点差、なおも1死二、三塁!

京葉ガスが1点差としたところで思いもよらぬ展開に。

1死二、三塁となおも続くピンチにAKIRAの中川監督が再びマウンドへ。これがこのイニング2度目のため、投手を交代しなければいけなくなりました。ラインを超える前に気が付けばよかったのですが、時すでに遅し。

球審から説明を受ける中川監督

実は別の試合で1イニングに2度マウンドに行ってしまったのを見たことがあるのですが、指摘されませんでした(その後の説明もあったのかどうかは知りません)。なのでうっかりしてしまったようです。

まさかの展開で投手交代。
ここまで他の投手が準備している様子はありませんでした。小川投手が慌ててマウンドに向かいます。

丸山投手は小川投手に託します
作戦を確認する京葉ガス。次打者の山本選手(右端)にみんなで声をかけます
一打同点、勝ち越しの場面。京葉ガスの4番・山本選手は投ゴロで三走は動けず

緊急登板のAKIRA・小川投手は山本投手の投ゴロを落ち着いてさばき、2死二、三塁。続く鈴木選手も打ち取って試合終了。AKIRAが大ピンチをしのぎ優勝!!

大ピンチをしのいだ小川投手(背番号21)はこぶしを突き上げました
笑顔でハイタッチをする小川投手(中央)
京葉ガスは追い上げ及ばず

今年、国体予選を初優勝した京葉ガス。しかし国体は中止に。経験豊富な野手たちに、若い投手が力をつけ、来年も優勝争いの中心になってくれるはずです。楽しみにしています!

小川投手(中央)は笑顔で中川監督(背番号30)のもとへ

AKIRA・小川投手
投球練習は全くしていませんでした。ここまでずっと丸山投手におんぶにだっこだったので、そのツケが回ってきたのだと思います(笑)勝ててよかったです!


監督のミスを選手全員でカバーして優勝をつかみ取りました。こういうところ、本当に「チーム」になったなあ、としみじみ見ていました。

最後を締めた小川投手は今季大活躍。剛速球で押すスタイルを捨て、チームのために勝てる投球を貫きました。だからこそ、緊急登板でも今ある力を最大限発揮し抑えることができたのだと思います。自分を変えるきっかけとなった京葉ガス相手に、最高の投球を披露しました(小川投手の記事はこちら)。


この大会をもって、今年度の千葉県大会は終了です。

今年もたくさんの素晴らしい試合、プレーを見せてくださり、選手および関係者のみなさま本当にありがとうございました。また、みなさまがいつも温かく迎えてくださったこと、そしてたくさんの方が記事を読んでくださったこと。重ねてお礼申し上げます。本当にうれしかったですし、励みになりました!

そして、好試合を見守ってくれた長嶋茂雄記念岩名球場。

来年からは天台(千葉県野球場)が使えるそうなので、ここがメインになることはなくなるかな。
天台で再会できることはとても楽しみですが、岩名は選手との距離が近く(特に試合外で)あいさつしてくださったり、話を聞きやすかったり、最高でした。私の地元でもあり大好きな球場です。

今年の試合レポートはこれで終わりです。
まだ温めている話があるので、そちらは年明けになるかもしれません。

2022年もよろしくお願いいたします。
みなさま、よいお年をお迎えください~

error: