【スポニチ杯・決勝】東日本王者のAKIRAが初優勝!天皇賜杯で敗れた大阪シティ信用金庫に雪辱を果たす

【スポニチ杯・決勝】東日本王者のAKIRAが初優勝!天皇賜杯で敗れた大阪シティ信用金庫に雪辱を果たす

スポニチ杯第5回全日本軟式野球大会の決勝は水戸市長旗第29回東日本選手権大会優勝の千葉県代表・AKIRAが天皇賜杯優勝の大阪府代表・大阪シティ信用金庫に3対0で勝利し初優勝しました。

千葉県代表としてスポニチ杯に出場するのは第2回大会の京葉銀行以来で、県勢の優勝は初めて。
今季大躍進したAKIRAが、初出場初優勝した水戸市長旗第29回東日本選手権大会の勢いそのままにスポニチ杯でも頂点に立ちました。

▼決勝
大阪シティ信用金庫
000 000 000|0
000 100 20X|3
AKIRA
(大)松岡、大橋-小嵜
(A)小川、丸山-久保田
※AKIRAはスポニチ杯初出場初優勝

天皇賜杯のリベンジを果たせるか、AKIRAの挑戦が始まります
AKIRAの先発は小川投手。決勝で先発の大役を任されました。今季、大きく飛躍した選手です
大阪シティ信用金庫の先発は松岡投手。天皇賜杯決勝で完封した不動のエース
試合が動いたのは4回表。1死一塁からAKIRAの4番・藤井選手がヒットを放ちチャンスを広げます。藤井選手の大きなフォロースルー、かっこいいです
1死一、二塁、得点圏に走者を置き、5番・広岡選手が中前にはじき返します!
二走の古川選手が快足を飛ばし先制のホームイン!
先制打の広岡選手「みんなが打たない時に打つんです(笑)」苦しんだ時期が長かったので活躍は非常にうれしいです!
5回まで大阪シティ信用金庫を1安打に抑えていた小川投手。7回表、2死満塁のピンチをしのぎ、安どの表情
ピンチのあとにチャンスあり。7回裏1死から久保田選手が二塁打
続く西田選手にもヒットが出て1死一、三塁と追加点のチャンスを作ります
7回裏1死一、三塁、大阪シティ信用金庫はマウンドに集まります
AKIRAは無失点投球の小川投手に代打・竹谷選手を送ります。大阪シティ信用金庫は一、三塁で併殺のシフト。注文通りの内野ゴロも竹谷選手のヘッドスライディングがわずかに早く一塁はセーフ。貴重な追加点を挙げます
AKIRAは四球を挟みなお2死一、二塁と追加点のチャンスで森光選手が右越えの二塁打!二走竹谷選手が生還し3-0!
一塁走者は本塁でアウトになりましたが、7回に貴重な2点を追加したAKIRA。ハイタッチし喜ぶ竹谷選手(右)と森光選手
小川投手に代打が出たため、8回からは大黒柱の丸山投手。テンポよく三者凡退で流れを渡しません。本当に頼りになります

大阪シティ信用金庫は追加点を奪われた後、8回裏は三者凡退。
残された攻撃はあと1回。
それでも「下を向くなよ」「我慢だぞ」「切り替えよう」「まだまだ」と特にベンチから試合に出ている選手たちの背中を押す言葉ばかり。全国の上位常連チームは劣勢の時こそ声がよく出るし、前向きな言葉しか聞こえてきません。
だからこそ、相手は嫌なのだと思います。何かしてくるのではないか、と。

9回裏2死。最後はAKIRAのレフト・岡本選手がファールゾーン、フェンス際の打球を好捕して試合終了。丸山投手は両手で大きくガッツポーズ!
水戸市長旗(東日本選手権)優勝の時、駆け出してくるベンチのみなさんを狙っていて丸山投手の表情が見えなかったので、この決勝は「もしAKIRAが優勝したら丸山投手を主役にするんだ」と決めていました
大阪シティ信用金庫はスポニチ杯の連覇に挑みましたが、達成ならず

AKIRAは天皇賜杯2回戦で大阪シティ信用金庫と対戦し、先発した丸山投手が7回途中4失点で降板。チームは2-4で敗れ、次こそ!の気持ちは誰より強かったと思います。試合後は「ホッとしています」と喜び爆発というよいは安どの表情でした。
苦しい場面でのリリーフも「ただもう投げるだけなので」と余計なことは考えず、役割を全うする丸山投手の姿は本当に頼もしいです。
このスポニチ杯決勝で先発した小川投手も試合前「(後ろに)丸山がいるからいけるところまで飛ばしていく」と話した通り、5回まで初回の先頭打者のヒット以外はひとりの走者も出さない完ぺきな投球を見せてくれました。

高井投手(中央)と小川投手(右)が丸山投手を迎える場面なのですが、いつもAKIRAの投手陣はこうして登板している投手を一緒に出迎え、ねぎらう姿があって、投手陣の結束の高さがうかがえます。

水戸市長旗の初出場初優勝に続き、スポニチ杯でも西日本王者・ひらまつ病院と天皇賜杯王者の大阪シティ信用金庫に勝利しての初出場初優勝を成し遂げました。

本当におめでとうございます!

今季、千葉県大会初優勝で天皇賜杯に出場し、初戦も突破したAKIRA。
2回戦は雨の降り続く中、優勝した大阪シティ信用金庫相手に敗れたものの善戦。AKIRAのみなさんは初めての全国で大阪シティ信用金庫と対戦できたことが非常に収穫だったと話す一方で「次は勝ちたい!」とすでに前を見据え、さらに強くなることを誓いました。

大阪シティ信用金庫が天皇賜杯を制したことで、AKIRAは出場が決まっていた水戸市長旗(東日本選手権)で優勝すればスポニチ杯で再び対戦できる可能性が出てきました。

「水戸市長旗を獲って大阪シティ信用金庫にリベンジする」

これがAKIRAのみなさんの大きなモチベーションとなり、有言実行。
水戸市長旗を制し、スポニチ杯で雪辱を果たしました。

今回、残念ながらチーム事情で沖縄へは選手全員が来ることはできませんでした。
丸山投手は「全員で来たかった」と優勝にも来られなかった仲間への思いを口にしました。現地には来られませんでしたが、今季の躍進はチームの誰一人かけてもなしえなかったことです。

経験を積み、試合をするごとに自信を深めていったAKIRA。来季は千葉県の全チームが打倒AKIRAで目の色を変えて向かってきます。
全国大会常連の京葉銀行でさえ「千葉県大会が一番戦いにくい」と常々言っていました。徹底マークにあったなかで勝ち切れるか、進化の問われる来シーズンになりそうです。

私は千葉に住み、千葉県の社会人軟式野球を5年ほど見てきました。Aクラスの県大会はほとんど全試合見てきました。なのでAKIRAがAクラス昇格間もないころから知っています。みなさんが見るたびに素敵になっていくのをワクワクしながら見てました。

千葉には本当にいいチームが多いです(千葉県で生まれ育ったのですみません!)。
ますます来年の千葉県大会が楽しみです!!

来季も可能な限り、千葉県にとどまらず大会に足を運び社会人軟式野球を頑張るみなさんの活躍をたくさん撮っていきたいと思います。

今大会で2021年の全日本軟式野球連盟主催試合は最後となりました。

全日本軟式野球連盟の方々には大変お世話になり、ありがとうございました。このサイトを立ち上げたばかりで取材を受け入れてくださったこと、本当に感謝のきもちでいっぱいです。ありがとうございました!

そして大会期間中もTwitterをはじめ、たくさんの方が見てくださったこと、反響をいただけたこと、とても力になりました。初めて「サンニッパさんですか?」とこのサイト名でお声掛けいただき、少しずつ認知されてきているのかなとうれしくなりました。

今後ともサンニッパおよびNaoko.Tをよろしくお願いいたします!

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