大会3日目はノーブルホームスタジアム水戸へ行ってきました。
準々決勝と準決勝のダブルヘッダーです。
笠間市民球場でも準々決勝と準決勝のダブルヘッダーが行われる予定でしたが、試合時間が長くなり、照明のない同球場では日没の可能性がでてくるため、準決勝はノーブルホームスタジアム水戸の4試合目に組み込まれ、大変長い1日となりました。
試合の撮影は3試合目までですが、本日の結果を写真で振り返ります。
※試合結果等は水戸市スポーツ振興協会HPでご確認いただけます。
試合速報
結果表
目次
準々決勝 AKIRA(前年度優勝)vs 相双リテック(福島)
相双リテック
000 000 000|0
100 101 00X|3
AKIRA
(相)本馬、小林-本田
(A)中川-會田
大舞台の経験をいかして初完封 AKIRA・中川投手
AKIRAは先日の髙井投手に続き、準々決勝は投手転向1年目の中川投手が完封。
「9回まで初めて投げました!」とうれしそうに話す中川投手。
初完投が完封。素晴らしい!
課題の初回を三者凡退で抑えたことで波に乗りました。
チーム事情で今季から投手に転向し、9月の天皇賜杯では先発に救援にフル回転。
「いつもは緊張するタイプだけど、大舞台(天皇賜杯)を経験したからか今日は緊張なく入れた。初回の入りがよかったのは大きいです」
初回、三者凡退に抑えると味方がすぐに援護点。
「まだ1点だったので、球数が使ってもいいから慎重に行きました」
藤井一輝選手のホームランで4回に2点目が入ると「打たせてテンポよくいく投球に変えました。カーブがよくて、それを(捕手の)會田もわかってうまく使ってくれたのがよかったです」
持ち味の打たせて取る投球に加え、走者を背負った場面では三振も奪うなど、非常に落ち着いたマウンドさばき。そして内外野守れる能力の高さでフィールディングもさえわたり、自らを助けました。
天皇賜杯では倒れるまで力を尽くした中川投手。
経験って何にも代えがたいんだな、というのがお話を聞いてよくわかりました。
とてもクレバーで、いまはコーチも兼任する中川投手はチームにとってすごく頼もしい存在。
昨年はユーティリティープレーヤーとして控えることが多かったですが、今年は飛躍の1年になりました!
準々決勝 フタバ産業(愛知)vs 常陽銀行(茨城)
フタバ産業
203 201 000|8
000 020 000|2
常陽銀行
(フ)木村、花城、国広-尾西
(常)加賀屋、佐々木、武藤-佐藤
常陽銀行 点差がついても諦めず、最後まで笑顔で
序盤に大量点を奪われ、追いかける展開になった常陽銀行でしたが、悲壮感や焦りはチームの雰囲気から全く感じられず、常に笑顔でした。
社会人軟式の試合を見るようになり、全国の上位常連のチームはみなさん笑顔が多い。前向きな言葉がよく出る。そういうチームだから、強いんだということがわかりました。
サードの守備位置から絶えず声をかけていた主将の豊島選手。
三塁側のカメラ席で撮影してたのでよく聞こえるんです。
劣勢でも決して下を向かずチームを鼓舞し続けました。自身の結果が出なくても、いつも前向きで明るく強い選手だなって見ています。
豊島選手だけでなく、ベンチに戻ってくるみなさんの表情がいい。
あらためてこのチーム好きだな、今日試合を観れてよかったなって思えました。
私が常陽銀行を知るきっかけになったのは、大学(順天堂大学)の後輩が入ったこと。
大学1年の時から見ていて、強豪校でもないうちの大学からこんな強いチームに入って、しかも試合に出てる。
彼の実力の高さにも改めて驚かされましたが、大学時代はあまり感情を表に出すことなかったのに常陽銀行のカラーに染まって笑顔が多くなったのはすごく印象的でした。
今大会は1番を任されましたが、チームを勢いづけることはできず悔しい結果に。でもプレーする姿を観れることが何よりですし、期待しかないので、また茨城まで応援に行きたいと思います。試合後、声かけてくれてありがとう。また来年会いましょ~
準決勝 AKIRA(前年度優勝)vs フタバ産業(愛知)
AKIRA
000 001 000|1
002 000 20X|4
フタバ産業
(A)小川、鹿内-久保田勇
(フ)二村、奴賀-尾西
天皇賜杯の借り返せず。準決勝敗退のAKIRA
「同じ相手に2度負けるのは、本当に悔しい。でもフタバ産業は強いです」
第一声でそう話してくれたAKIRAの久保田勇選手兼任監督。
天皇賜杯決勝で敗れた悔しさを晴らしたかったAKIRAですが、1対4で敗れました。
「先制された場面は2点を取らせない守備体形をとり、3ボールになったから1、2の3で真っ直ぐ打たれるよりは変化球で、とやるべき対策は全てしたけれど打球が間を抜ける形になってしまった」
フタバ産業・豊田選手に打たれた先制打の場面はツキもありませんでしたが、先発した小川投手は「あの回、先頭打者の投手に打たれたのが全てです」と肩を落としました。
6回に1点を返し、流れが来たかに見えました。
「毎回継投のタイミングは……正解もないけれど、1点返して2番手の鹿内が三者凡退で抑えて流れが来た。7回は代打を出さずにもう1度流れをもってきてほしいと期待してマウンドに送り出したけど……」
結果7回も先頭の二村投手にヒットを浴び、中軸まで回って追加点を奪われました。
「実力不足です」
相手の強さを認めざるを得ない試合でした。
豊富な投手陣、得点力の高さ。元気で底抜けに明るいベンチワーク。
連覇を達成してほしかったし、負けたことはすごく悔しいけれど前に久保田勇監督が話してた「悔しさを糧に成長できる選手たちだから」という言葉を思い出しました。
また来季、私を驚かせてる結果をたくさん残してくれるはずです。
準決勝 静岡ガス(静岡)vs 日立Astemo厚木工場(神奈川)
試合終了は18時過ぎ
3試合目が終わり、準決勝もう1試合が水戸で行われることを聞きました。
両チームが笠間市民球場から移動し、試合を開始したのは16時15分。
私はAKIRAの選手、監督やさまざまお会いした方にお話しを伺っていたことと、3試合の撮影で死力を尽くしたため(初めから知っていたら違ったかもしれません)もう4試合目に集中する体力は残ってませんでした。ごめんなさい!
試合の撮影はできませんでしたが、試合終了は見届けたかったので最後まで球場におりました。
決勝はフタバ産業(愛知)vs 静岡ガス(静岡)の東海地区対決!
天皇賜杯優勝のフタバ産業が強さを見せ決勝まで勝ち上がり、水戸市長旗初優勝を目指します。
一方、静岡ガスは天皇賜杯出場を逃した悔しさをぶつけ、タフな3日目を制して決勝へ。5年ぶり4度目の優勝なるでしょうか。
決勝は隣県対決となりました。
今季勢いのあるフタバ産業と、実力者の静岡ガスの対戦はどんな展開になるのか非常に楽しみです。
千葉県勢は惜しくも大会3日目で姿を消しました。
京葉銀行は準々決勝、静岡ガスとタイブレークにもつれる15回の大熱戦を演じたそうです。
昨年は県内無冠。今年大舞台に帰ってきた京葉銀行はこの経験を糧に、さらなる進化を遂げることでしょう。
AKIRAは水戸市長旗連覇こそなりませんでしたが、準決勝まで駒を進めたのはさすがです。
3日目はまさかの4試合で、ハードな日程になりましたがあと1試合。
私も選手たちに負けないよう最後までがんばります!