京葉銀行、最高のパフォーマンスで優勝に貢献した控え選手たち|選手の声【水戸市長旗千葉県大会】

京葉銀行、最高のパフォーマンスで優勝に貢献した控え選手たち|選手の声【水戸市長旗千葉県大会】

久しぶりに県大会で優勝を飾った京葉銀行。
レギュラー選手の活躍はもちろんのこと、今大会は特にこれまで出場機会に恵まれなかった選手たちが躍動しました。

山根投手「自分の良さを体現できた」

4年目の山根投手。これまで目立った活躍はなく、国体予選、天皇賜杯予選でもベンチでサポートに回る姿を多く見かけました。
しかし、水戸市長旗では1回戦で流れを呼ぶ好救援。決勝では主要大会では初めての先発、6回無失点で優勝に導きました。

「今まで迷惑をかけてきて、ようやく恩返しというか、貢献できたかな」

「自分の良さは何なのか、先輩たちとも話をして『どんどん押していくことだ』と。それを今大会では体現することができました」

グラウンド外でお話しするときはとても穏やかで優しい雰囲気の山根投手。マウンドでは長い手足を存分に生かしたダイナミックなフォームから「どんどん押していく」自分のスタイルを貫いて、結果を出しました。

投手陣の層が厚い京葉銀行にまたひとり、成長した山根投手が加わり本戦のみならず、来年度へも大きく期待が膨らむ今大会となりました。

横田選手「先輩の教えが成果に結びついている」

今季はこれまで代打を中心に勝負強い打撃を見せてくれている横田選手。
本来は捕手ですが、外野にも挑戦中です。

準決勝は急きょ負傷した兵藤選手に代わり捕手に入ると、その裏の打席では好機に四球を選び逆転サヨナラ勝ちに貢献。
決勝ではスタメンマスクをかぶり、適時二塁打、コールドを決めるたたきを成功させるなど活躍。

山根選手同様、これまではスタンドで来場者の対応やビデオの設置、スコアラーなど裏方でチームを支える姿を多く見ていました。グラウンドで躍動する姿がまぶしく、才能が花開くタイミングというのは本当に人それぞれなのだなと感じています。

好調の打撃について聞くと「石原選手にマンツーマンで打撃を見てもらっていて、その結果が少しずつ出ているのだと思います」とうれしそうに話してくれました。

石原選手と言えば、京葉銀行の4番に長く座り、とにかく勝負強い打撃が恐ろしい選手です。ベテランの域に入っても外野の守備も、小技も、高いレベルで実施されています。同じ左打の石原選手にマンツーマンで打撃を見てもらえている横田選手は幸せだと思います。

主将・高橋選手「必死でした」

今季、主将に復帰した高橋選手。
国体、天皇賜杯では正二塁手の蛭田選手が攻守に目立っていましたが、今大会は体調不良でベンチ入りを外れていました。
ベテランの高橋選手が5番・二塁でスタメンに入ると、華麗な守備に勝負強い打撃とスタメン出場が久しぶりとは思えないパフォーマンス。

第一声が「必死でした」と。これだけのキャリアのあるベテランが必死なのですがら、どれだけ過酷な戦いなのかがわかります。

「先のことは考えず、目の前のプレーを全力でやるだけでした。本当によかったです」

長谷川監督よりも年上の高橋選手。チーム最年長の主将が、こういう状況できちんと結果を出すというのはどれだけの準備をしてきたのかと。

山根投手も、横田選手も、高橋選手も、ここぞの場面で結果を出す姿を見て「強い京葉銀行が帰ってきたなあ」としみじみ感じたのでした。

長谷川監督「一番自信のない大会だった」

昨年監督に就任し、初めて優勝にたどり着きました。絶対王者として長く千葉県を引っ張ってきた京葉銀行の監督を任され「これまで苦しかった」

「『自分はこんなに考えているのに』と何度も思ったが、結局やるのは選手。『監督は孤独なんだ』と歴代の先輩方に教えていただいた」

たくさん話を聞き、本を読み、監督像を懸命に模索して作り上げてきた長谷川監督。ようやく手にした優勝です。

「決勝は12安打も打ってくれて自分はなにもすることがなかった。国体、天皇賜杯に比べて今大会は選手たちの気持ちがなかなか入らず心配し、一番自信のなかった大会でした」

私が言うことではないと思いますが、そんなものなのかもしれません。獲れる時は意外とあっさり掴んでしまう。しかも主力が体調不良や負傷で欠けても、でしたから。

選手時代、チームの主軸として4番を打ち、全国を何度も経験している長谷川監督。
私は「31歳で監督になるのもったいない。早すぎる」とずっと思っていました。年上の選手も在籍し、難しさや苦労は絶えなかったと思います。だけど、やるからにはと腹を括って挑む長谷川監督がようやく笑顔で終われて、心から「おめでとう!よかったね!」という気持ちになりました。


~おわりに~

11月には本戦があります。
昨年の同大会で優勝し、推薦出場のAKIRAとともに勝ち上がり決勝で千葉県対決が見られたら最高です。まだまだ不安な世の中なので、体調には十分気を付けて、頑張ってほしいです!

京葉銀行復活の兆しが見えた今大会。
真の復活は国体、天皇賜杯の県大会優勝をしてこそと思っています。少し気は早いですが、来年度のバチバチの県内争いが楽しみです!

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