天皇賜杯千葉県大会 大会5日目 準々決勝 ハイライト 2024.6.25

天皇賜杯千葉県大会 大会5日目 準々決勝 ハイライト 2024.6.25

準々決勝は2会場で2試合ずつ。
朝まで迷いましたが、岩名へ行ってきました。その理由はまた後ほど……。

Highlights💫

岩名 第1試合 習志野市役所 7−4 南関東日野自動車

習志野市役所3回に先制すると、4回表2死二塁から1番中橋選手の適時三塁打で2−0
初回から毎回走者を背負いながらも、要所を締めてきた原投手でしたが……
8回裏、4点を追う日野は3番有田選手の適時二塁打で1点を返すと
5番浅沼選手の2ランで1点差に!「打ったのはスライダー。たまたまです」左翼席に飛び込む完璧なホームランでした!
諦めない姿勢と集中力。本当にすごい!
1点差に追い上げられた習志野市役所は9回表、7番鈴木選手の適時三塁打などで3点を挙げ突き放します

国スポ予選準優勝の習志野市役所相手に、南関東日野自動車(以下日野)は先発の佐藤投手が毎回走者を背負いながら我慢の投球。元々野手なので、素晴らしいフィールディングも何度も見せてくれました。

8回、1番島元選手の激アツな内野安打から3番有田選手にようやく「らしい」あたりが飛び出し1点を返すと、国スポから一番振れていた5番浅沼選手の2ラン。

みんなすごいよ……って私ちょっと涙出てました。あの原投手からこんな形で点が取れるなんて。
原投手は「4−0でも全然安心してなかった。1発も、ああいうのはあると思ってた」と、習志野市役所の選手たちが口を揃えて「すごく振れていた」という日野打線。

9回にマウンドに上がった石川投手も初球で自己最速を更新(148キロ)するも「なんかふわふわしてました」と制球が定まらず、押し出しで1点を献上。2死満塁、一打同点で4番亀谷選手を迎える場面は「かなりしびれました」と、千葉県を代表する好投手ふたりを追い詰めた日野のみなさんの成長具合がやばいです。

結果負けてしまいましたが、がっくり肩を落とし、ほぼ全員が泣いてました。誰もこの結果に満足してない様子に、絶対にもっと強くなると確信したのでした。

岩名 第2試合 松戸市役所 3−1 京葉銀行

4回表2死二塁、松戸市役所の4番菅原選手が中越えの適時三塁打を放ち先制
京葉銀行は5回裏1死三塁、7番小池選手の一ゴロで三走昆野選手が本塁を狙うもタッチアウトで同点ならず
7回表2死二塁、松戸市役所は1番瀬山選手の左前打で二走手塚選手が好走塁を見せ3点目
松戸市役所、エースの植谷投手「今日は全然ストライクが入らなかった」と6四球を与えるも「最後まで集中できていた」と反撃を1点に抑え完投勝利
毎回走者を出しながら、本塁が遠かった京葉銀行。9回に1点を返すも及ばず

昨年の天皇賜杯も準々決勝で対戦した両チーム(記事)。その時は1−0、松戸市役所の植谷投手が完封。
今日は苦しい投球だった植谷投手は「3点は大きかった」と味方の援護に感謝していました。

午後からかなり風が強くなりましたが、松戸市役所のレフト大崎選手、センター井橋選手の守備も素晴らしかった。打つ方では4番菅原選手が2本の適時打など、投打守備がっちり噛み合っての勝利。

そして1番打者としてはもちろんのこと、守備中の声掛けや円陣でも存在感を見せてくれた主将の瀬山選手。

右前打で出塁し、先制のホームを踏んだ瀬山選手

今季から主将、10番を背負っています。
「え、瀬山選手ってこんなに声出す選手だったけ」と昨年だったかな、びっくりしたのですが、気づけば主将に。

「1年目は投手で入ってきたので、投手と野手とどっちつかずで……2年目からは野手1本にしたので、吹っ切れました」と瀬山選手は話してくれました。主将経験はないそうですが、先輩選手が多い中でも堂々とチームをまとめている姿が見えます。

「先輩だからどうとか、このチームはそういうのないのですごくやりやすいです」
前主将の折橋選手も3年目くらいで10番背負ってましたし、松戸市役所はそういう空気感というか、先輩たちも寛大で、受け止めてくれるような温かさがあるなあとは見てて思います。もちろん厳しいところもあるとは思いますけど。

京葉銀行との試合では「雪下さんが(大学の)先輩なんで、雪下さんの声に負けないようにって思ってます」と。雪下選手の声はすごいですからね。パワフルで、厳しさと愛があって。いい先輩が対戦相手にいて意識できるのは幸せなことなのではないでしょうか。

📷 Photo of the day 📷

南関東日野自動車 加瀬貴博投手・藤崎成紀選手

加瀬投手と藤崎選手を囲んで記念写真。みんな泣いてたからちょっと笑えてない選手もいるけど

日野をC級時代から引っ張ってきたふたりが、この大会をもって引退します。

今日私が岩名に来ることを決めたのも、ふたりが引退すると聞いたから。相手は習志野市役所だったし、勝ったらそれはそれですごいことだしうれしいけど、最後になる可能性もあったから……ちゃんとお疲れ様って言いたいなと思っていたので。

2018年、全く面識のなかった私に撮影依頼をしてくださった千葉日野自動車野球部(当時)。それからずっと応援してきたし、中でも当時キャプテンをしていた藤崎選手とはお話しする機会が一番多かったと言っても過言ではありません。

A級昇格目前でコロナ禍により試合がことごとくなくなった時も、大会が再開して勝てなかった時も、腐らずにチームを引っ張ってきたふたりがいたから、今こうしてA級の舞台で戦えています。

「悔いはありません。やりきりました。楽しかった!」と藤崎選手。同期の大木監督は「寂しいです」と涙。加瀬投手は「不甲斐ない投球でごめん」と大木監督と抱き合って泣いてました。

A級昇格を決めた、長野での高松宮賜杯は私も一生忘れません。本当にお疲れ様でした。
ふたりが最後挨拶している間、選手全員が泣いてました。負けて悔しかったのは、おふたりとの最後の試合というのもあったのだと思います。

7月から来年の国スポ県大会をかけた支部予選も始まり、9月には水戸市長旗予選にも出場が決まっています。
おふたりの気持ちをみんなが継いで、これからA級でもっともっと躍進してくれるはずです!

今日本当に岩名に行ってよかったです。
加瀬くん、藤崎くん、ありがとう!(泣)

おわりに いよいよ明日最終日!

ついにここまで来ました……。

雨天順延もあり、大会自体は4日間も延びています。選手たちは休めているのか、集中力はどうなのか。まあもうここまで来るチームにそんな心配は一切いらないと思いますが。

決着するドキドキワクワクあり、明日で終わってしまう寂しさあり……いつも言っているように、選手たちが悔いなく力を出し切ってくれることだけを祈っています。

私はその選手たちのプレーを間近に感じられることを幸せに思い、選手たちに負けないくらい熱い思いで(多分暑苦しいくらいだと思う)シャッターを切ります!

ぜひお時間ある方(平日なんで難しいと思いますが)、長嶋茂雄記念岩名球場へ行きましょう!素晴らしい試合、プレー、選手の表情、見れること間違いなしです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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