ゴリラクリニックベースボール、サヨナラ勝ちで初優勝!|天皇賜杯第79回全日本軟式野球大会 決勝 2024.9.18

ゴリラクリニックベースボール、サヨナラ勝ちで初優勝!|天皇賜杯第79回全日本軟式野球大会 決勝 2024.9.18

決勝 ゴリラクリニックベースボール(東京第1)3x−2 静岡ガス(静岡)
あとがき

最高気温35度。
大会期間中で一番暑かった決勝戦。
正直、カメラ席でこの試合展開を最初から最後まで集中して撮るのはめちゃくちゃ疲れました。だけど、試合が素晴らしすぎて疲れたとか握力限界だったとか忘れました。

初回から攻防がすごすぎて、撮影枚数は2000枚超え。
その中からスコアを読み、試合を思い出しながら選び抜いた、渾身の155枚です。

撮影している時は「どっちもがんばれ!」の気持ちで、かなりニュートラルな感情です。そうでないと、冷静に試合展開を見て両チームの表情を追うことはできないので。一時的に感情が振れるときはありますけどね。私もいちおう感情を持つ人間なので、プロのカメラマンとはいえ、そこは仕方ないです。

でも決勝はストーリーに特に重きを置いて撮影しているので、そこを感じていただけたら撮影者冥利に尽きます。

もう写真作って力尽きて、言うこともほぼないです。
写真見えてもらえたら、私がどんな気持ちでこの試合を見てカメラを向けていたかは感じていただけると思うので。
ただちょっとだけ、選手の声も交えて書きますね。


準決勝の記事で書いた、ゴリラクリニックの箭内投手。
決勝のマウンドは「めちゃくちゃ緊張して、体が固まって全然動かなかった」そうです。3回まで明らかに出力が上がってこない感じは見ててもわかったし、疲れなのかなと思ったけど、緊張だったようです。

「4回の投球練習で、制球無視して全力で投げて、そこでやっと体が動くようになった」と話すように、4回に142キロを計測し、フォームにも躍動感も出てきました。

ただその直後の5回に2失点。
「シンプルに打たれたけど、9回までで考えているから2点で抑えれば、あとは絶対にみんなが3点以上取ってくれると信じていた」2点取られて「吹っ切れました」と、6回以降、一人の走者の出さず9回を投げ切りました。

準決勝のあと「明日は勝ってお話を聞けることを願っています」と別れたんだけど、有言実行してくれました。
ただ、唯一の心残りは優勝の瞬間、箭内投手がマウンドでガッツポーズする画を想像していたので、サヨナラ勝ちになりそれが叶わなかったこと。次はその瞬間を!と約束したので、またその時を楽しみに待ちたいと思います。

同点に追いついて、生還した満田選手に抱きつく箭内投手のこの1枚が決勝戦のベストショットかな

「優勝して嬉しいのもありますが、一番はホッとしています」と今浪監督。

「私は軟式野球をやったことがない。軟式だから〜という制限を外して、軟式でもホームランが打てる。こういう野球も楽しいでしょ?というのを、優勝したことで説得力をもって証明できた。でも叩いたり、1点を取る従来の軟式野球のスタイルを否定することはしない。そういうスタイルもありだし、うちみたいなのもあっていい」

今浪監督は終始穏やかに話してくださいました。

9回の場面はたたきやエンドラン、いろいろ作戦が頭に浮かんだそうですが、「もしサインを出して失敗したら選手の責任になってしまう。だったらもう自由に打ってこいと。もしダメなら私の責任になるので」

監督が腹を括り、選手が覚悟を決めて自分たちのスタイルを貫いた。
その先にあったのは、昨年届かなかった優勝して見る最高の景色でした。

「天皇賜杯3連覇はまだないんですよね?」

そこに挑戦したいという意欲を感じた質問でした。
来年は前年度優勝チームとして出場がすでに決まっています。東京も予選が厳しいので、本大会に集中できるのはいいことだと思います。まずは大会連覇。来年のゴリラクリニックベースボールにも注目です。

この記事では試合のことだけにとどめ、閉会式と天皇賜杯の総括的な記事をまた別に書きたいと思います。写真が増えすぎて、読み込みにめちゃくちゃ時間がかかるので(笑)

写真はサムネイルをタップすると大きく見れます。
左右に<>と矢印が表示されるので、前後に送りながら、アルバムをめくるように見ていただくというのをコンセプトにしています。ぜひ1枚目から、何度でも見てください。

添えた説明は状況説明と、少しだけ私の目線も交えています。それに正解や不正解はないと思っています。私が感じたものを残すのが、このGALLERY328なので。

最後までお読みいただきありがとうございました。
また次の記事も楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。

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