本日も岩名から天台へ移動しての撮影です!
Highlights💫
岩名 第1試合 野田市役所 2−0 柏市役所
天台の第2試合が今日一番の目当てだったのですが、どうしてもこの2チームは見ておきたくて3回まで岩名にいました。両チームとも試合前から雰囲気が良く、0−0で球場を後にしたのですが本当に名残惜しかった……。
伺った話ですが、野田市役所は6回に無死満塁のピンチをしのぎ、その裏2点を先制して逃げ切ったそうです。1回戦で当たってしまうには惜しい両チームだったので、少しだけでも拝見できてよかったです。
天台 第1試合 市原市役所 7−0 フジクラ(7回コールド)
岩名から天台への移動は40分くらい。
到着したのは6回裏、市原市役所に7点目が入ったところでした。A級の大会で先発する投手では最年長ではないかと思う大野監督(パンフレットによると52歳)。7回1安打無失点は素晴らしすぎます!
天台 第2試合 南関東日野自動車 6−1 富里市役所
日野がシードチームの富里市役所を破って初戦突破!A級に昇格して2年目、試合をするたびに自信をつけ、頼もしくなっている印象です。
チーム事情で4月から投手を担う佐藤選手が完投。変幻自在の投球が持ち味で、腕の高さを変えてみたり、長く持ったりクイックしたり。いい意味で遊び心があるって感じ。
元々ガッツあふれるプレーが持ち味の野手なので、ユニフォームがきれいなままの佐藤選手がちょっと寂しかったりもするのですが、マウンドでも違った姿で楽しませてくれています。
天台 第3試合 京葉銀行 10−0 キッコーマン(6回コールド)
国スポでの悔しさをぶつける、京葉銀行の天皇賜杯の戦いが始まりました。
京葉銀行が一番下の山からなんて見たことなかったので驚きしかないのですが、頂点まで5試合。
「試合をするたびに強くなっている」と長谷川監督が言っていたので、1試合多いこともプラスに捉えて突き進んで欲しいです。
📷 Photo of the day 📷
京葉銀行・雪下康太郎選手
今日は試合後に伺った話も含めて、この1枚を選びました。
昨年までは主将。水戸市長旗千葉県大会で優勝したときは涙を流しながら話をしてくれた雪下選手。それだけ、今苦しいチームの状況を誰よりももどかしく思っている選手です。
試合後「(国スポ以降)みなさん元気にやってますか?」と尋ねると「下を向いている暇はない。元気出してやらないと、やってられない」と笑顔もありましたが、相当な覚悟も感じました。
「会社のサポートもあり結果を出さなければというのはもちろんあるけれど、何よりこれだけ練習してきて結果が出ないのは自分自身が報われないし、本当に悔しい」
この言葉とこの写真が重なったんです。
あと1点取ればコールド成立という5回裏、先頭の雪下選手は三振でした。
「自分が報われるために、悔しさを晴らすために厳しい練習もやっている」
貪欲に取り組む姿が目に浮かびました。それがチームのためになっていくと思うし、ベテランのこういう姿って私が若い選手だったら絶対に心を打たれて火がつくなあって思いました。
後輩に会いにいくシリーズ
柏市役所・松濤拓真投手
私が大学(順大)の後輩に会いに行くという、勝手に銘打っているシリーズ。
千葉のチームに後輩がひとり増えました!!!!!
昨日、大会1日目にパンフレットをいただいて国スポに出てなかったチームを眺めていたら……なんと!!
松濤投手は卒業後、大学院へ進み、今年が社会人1年目。大卒だと3年目の選手と同期になるわけですが、今3年目の後輩まではギリギリわかる世代なんです。というのも、その後コロナ禍で無観客試合が続いて母校の試合を全然観に行けなくなってしまったから。
初めて松濤投手の投球を見たのは大学1年か2年のBチームのオープン戦だったのですが、当時Bチームを見ていた学生コーチの子に「あの子いいね」って言ったら「いいんですよ。高校は軟式なんですけどね」と聞いて「ええー!」と衝撃を受けてすぐに覚えました。
上級生になりリーグ戦での登板も重ね、4年生の時に「社会人(軟式)で続けたい」って話を聞いたんです。大学院に進学することはのちに聞いたのですが、あれからどうしてるかなあ……と思っていたら!!再会です。最高の形での再会です!!
試合前に声をかけてくれたので少し話すことができて、ユニフォーム姿も見れて、先輩はうれしいです(泣)
柏市役所は投手陣が豊富なのでデビューはまだ先かもしれないけど、楽しみがひとつ増えました。
最近、順大からも軟式に進む選手が少しずつ増えているので、体がひとつしかない私は嬉しい悩みでもあるのですが。
松濤くん、今日は本当にありがとう!!これからもよろしくお願いします!
おわりに 私の写真がきっかけになれたら
今日、ある選手からすごくうれしい話を聞いたんです。
詳細なエピソードはその選手が笑顔で終わるれる日が来たら書こうかなって思っているのですが、簡単にお話しすると、私の記事にあった、その選手自身が写っている1枚を見て気づいたことがあったと。
そして、前を向くことができたそうです。
私の写真って、選手が前を向くためにも存在してるのか……って思ったら、鳥肌が立って感動して。しかもそのことを直接私に言葉にして伝えてくれた選手ってあまり記憶にないので、すごく嬉しかった。
気づきになった1枚はいいプレーだったり、輝いてたりっていう写真ではなかったです。どちらかというと悔しさだったり、静かな内面が映し出されたような1枚。
そういう写真を嫌う人も多いです。
仕事としてずっと野球を撮ってきて、編集者だったり見る側の人だったり、悔しい悲しい写真を「かわいそう」って言う人もいる。
だけど、私は悔しい悲しいの表情に美しさや尊さすら感じます。下を向く感情があるから前に進めると思ってるし、成長の過程っていうのかな。
人によって捉え方は様々なので正解不正解、いい悪いもないですけど、私はそっち側の感情を切り取るのが割と得意というか、共感してしまうのでついシャッターを切ってしまうんです。でもそれが選手の気づきだったり、前を向くきっかけになってるなら、なんてすごいことなんだ!って。
話してくれて本当にありがとう!
選手のためになっているのなら、私が活動に意味が出てくる。ただ好きでやっているだけではない、何か大きいものが生み出せているのかもしれない。
そして言葉にして伝える、伝えてくれるって素晴らしいこと!私もどんどん伝えていきたいと思います。
長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。