328 Game highlight / 天皇賜杯千葉県大会準決勝松戸市役所 vs AKIRA 2025.6.22

Highlight（100枚） あとがき 「自分が1番驚いてます」松戸市役所・池浦選手 2ランを放った、松戸市役所の池浦選手。吉田投手の真っ直ぐを豪快に振り抜いた。 「吉田投手のスライダーは打てないので、真っ直ぐ一本に絞ってた。高めだったけど手が出てしまい、どう打ったかよく覚えてない。自分が1番驚いています」 4回2死走者なしから手塚選手がライト線に二塁打を放ち、先制のチャンスでまわってきた。池浦選手とはよく話す間柄だから正直に言うけど、ホームランは全く予想してなかったし、この写真の時には大根切りみたいな打ち方で「ああ高め手出しちゃったか……レフトフライ……」って思ってた、ごめん（笑）それがまさかのどこまで飛んだかわからないくらい飛んでいった。 この日はセンターからホーム方向に風が強く吹いていて、ホームラン自体がそうは出ないだろうと思っていたけど、レフト方向は風が巻いて打球が伸びていった。 7番にいる池浦選手が勝負強くなると松戸の打線は一気に厚みが出るので、率よりもこういう場面で一本出せる選手でいてほしいなって思う。 「余裕を持って投げられた」松戸市役所・植谷投手 AKIRA打線を4安打に抑え、松戸市役所の植谷投手が完封。準決勝進出を決めた。自身の持ち味を最大限に活かし、牽制でアウトにすること2度。お見事だった。 珍しく試合終了してすぐ笑顔になった植谷投手 「走者が一塁に出た時のずらし方がわかった気がする。今日は野田市役所（2回）戦のときのように、余裕を持って投げれた」 AKIRAの打線相手に余裕持って投げられるんだ……ほんと植谷投手の度胸とも違くて、なんかうまく言葉で表現できないんだけど、飄々としててでもすごく考えてて、考えてるというか感じてるっていうのかな。話してても本当におもしろい＝興味深い発言がたくさんあって、魅力的な投手。 いい意味で諦めっていうか無理がなくて自然体なんだよね。割り切るのが上手いって感じ。もちろん強い気持ちを持っていると思うし、池浦選手とすごくコミュニケーション取って挑んでいるのも知っているけど、どこかそれを感じさせない独特な雰囲気がある。 今となっては、がむしゃらに真っ向勝負してAKIRAに3発喰らって撃沈した、昔の植谷投手を懐かしく思う。あの試合が間違いなくキャリアのターニングポイントになり、あの敗戦があったから今の植谷投手がいる。 準決勝は勝つとダブルヘッダーで試合があるからなかなか話聞きに行けないんだけど（試合に向けて邪魔したくないのもあり）スタンドで会ったので一言だけ感想を聞くことができた。 最後に「決勝も投げるんで」と教えてくれ、少しでも回復できますように……と願ったのだった。 ガッツあるプレーに涙 AKIRA・毛利選手 AKIRAのサードを守る毛利選手。試合後に私を見つけると笑顔で駆け寄ってきてくれるような、かわいらしい選手だ。 9回1死二塁のピンチ。三塁線の打球に飛び込んで肩を痛めた。抜けていれば松戸市役所に大きな3点目が入るところだったから、ナイスプレーだったんだけど心配で……。 ほどなくしてプレーは続行できるようだったから安心したけど、そのあとファールにまた飛び込んだ姿を見て、胸がいっぱいになってしまった。 昨年までは代走とか出場機会は限られていた毛利選手。正三塁手だった久保田碧選手がケガをしてしまったこともあり、今季は毛利選手が主に三塁を守ってる。 国スポ予選のとき、送球エラーが目立ち、ものすごくがっくりして「どうしたらいいですか……」って聞かれたことがあった。「練習でできてるなら心の問題だから、落ち着いてやれば大丈夫」みたいなありきたりなことしか返してないし、それのおかげとかは絶対にないんだけど、次の試合でノーエラーだったときはすごくうれしくて、毛利選手も「よかった〜！」って笑顔だった。 全試合見ているわけじゃないけど、あれから大きな守備のミスはない。打球飛ぶと少しドキドキするけど、この日のプレーには月並みな言葉だけど感動してしまったよ。9番打者として2つ四球も選んで、打者としてもものすごく成長していると思う。試合に出ている今の時間を大切に、不動のレギュラーへ！ この対戦は本当にいつも痺れる…… AKIRA✖️松戸市役所 このカードでまず思い出すのは2021年、天皇賜杯千葉県大会決勝。松戸市役所は植谷投手が投げていて、AKIRAは9回に竹谷選手の代打逆転2ランが飛び出し初優勝した。 それからどの試合もこのカードは熱い展開ばかりだ。先に触れた、あれいつの国スポ予選だったかな……代表決定トーナメントでAKIRAが植谷投手から3発打って快勝し、だけどお互いに敗者戦で再び対戦した時に植谷投手が完封したんだよね。すぐやり返した。 今年も国スポの代表決定トーナメントでも対戦し吉田投手✖️植谷投手の投げ合いで延長12回までもつれ、AKIRAが5-1で勝利。松戸市役所はそのリベンジを今回達成した。 どちらのチームの選手ともよくお話しさせてもらう立場として（いつもありがとうございます）、本当にこの対戦は痺れるし楽しい！というかもう今となっては上位のほとんどのチームがみなさん話をしてくださるので、上のカードになればなるほど私は感情が忙しく、喜びと悔しさが同居した状態でずっといる、みたいな感じです。 でもそれだけ私も試合に入り込んで撮影できるので、いいものが作れていると思います！本当にいつも気持ちの見える素晴らしいプレーの数々をありがとうございます。

328 Game highlight / 天皇賜杯千葉県大会準決勝松戸市役所 vs AKIRA 2025.6.22

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