328 Game highlight / 天皇賜杯千葉県大会 2回戦横芝光町役場 vs 京葉ガス 2025.6.20

Highlight（56枚） 記事で紹介し切れなかった写真は後日フォトギャラリーとして更新予定です あとがき 初回、7者連続内野ゴロで4点 1回表、横芝光町役場先制のチャンスを京葉ガスは大嶌選手のドンピシャバックホームで防ぐと、その裏。先頭川島選手から実に7者連続内野ゴロで4点を挙げた。 大嶌選手の美しすぎるたたき 京葉ガスらしさ全開の攻撃で試合を優位にすすめることができた。どんな相手でも自分たちのスタイルを徹底した攻撃。美しく決まりすぎて感心を通り越して笑ってしまった。 横芝光の内野陣にミスがあったわけではない。失策はゼロ。叩いた打球の高さとコースが完璧すぎて、普通に守っていい送球をしても全部セーフになった。ショートの山崎陽選手もサードの林選手も本来のポジションではないけど、できうる精一杯の守備だった。 内田投手は「普通に打たれるより嫌だった。打ち取ってるのに失点して、気持ちを切らさないことだけを考えて投げた」と言えば、捕手の岩沢選手は「いいチームすぎる。あの叩きの連続はすごすぎて、笑ってしまいました」と私と同じ感想だった。 京葉ガスは攻撃の手を緩めず、2回に山本選手の三塁打からまたも大嶌選手が鮮やかに叩いて追加点。3回には2死走者なしから8番青山選手がヒットで出ると9番池田選手が2ラン。7番篠田選手も含め、他のチームならクリーンナップでしょという選手が下位に並んでいるのだから恐ろしい。 過去一の投球ができた エースの内田投手が3回までに7点を失い、4回からセンターを守っていた市原選手がマウンドへ。3回1安打1四球無失点。6回には2死一二塁のピンチに4番秋田選手を迎え、一発出れば試合が終わってしまう状況で粘りに粘って三振を奪った。 岩沢選手も低めの球何度も体張って止め続けた 秋田選手から三振奪って戻ってくる時の表情がよすぎた 今季は投手の控えで、野手として試合に出ず待機することが多かったけど、今大会は選手が揃わず、暑さのなか外野を守りながら、打席に立ちながら、合間で肩を作るというすごく大変な状況だった。 「役場に入ってから1番いい投球だった。自信になりました」 私もこれまで何度も市原投手の投球見てきたけど、間違いなく過去一だと思った。四球で自滅することも、連打を浴びることもなく、甘めに入って痛打されたファールは何球かあったけど、終始落ち着いて丁寧に投げていた印象だった。 「今季いい投球がずっとできてなくて、いつも頑張ってくれている内田のためにもそうだし、このまま（自分が打たれて）終わったらチームとしての成長はないなと思って、とにかく丁寧に投げた」 やっぱりね、人って自分のためよりも誰かのためって時にものすごい力を出せるんだよね。市原投手は昨年まで主将だったけど「投手で主将をやるのは大変」と言っていて、その肩の荷が降りたこと、投手に専念できる環境になれたことも、ここにつながっていたと思う。 「横芝光か、安牌だなって思われるのが悔しい」 その悔しい気持ちがあるうちはまだまだ成長できる！これからもチームを救う投球をお願いします！ 来年こそジャイアントキリングを！ 昨年の天皇賜杯でも京葉ガスと対戦し、0-10で敗れていた。リベンジを誓った今年は0-7だった。1点も取ることはできなかったが、三者凡退は一度もなし。5安打ながら、四球はなんと10個ももぎとり、7回のうち得点圏に5度進めたが、あと一本が出なかった。 3回は3連続四球で無死満塁のチャンスだったが…… 伊藤監督は「昨年は完敗だった。今年は塁に出てチャンスを作るところまではできた。そこから1点を確実に取っていくことが次のステップです」と話す。相手投手の制球が定まらず、高めは切ることを徹底したそう。 私はずっと横芝光を応援してきて、毎年公式戦で彼らの姿を見て、今年1番成長を感じたのは「徹底する力」かなって思った。これまでだったら徹底できているのは一部の選手で、それでも追い込まれたら高めに手が出てしまって三振、ファールで粘ることもできず3球で勝負されてしまっていた。そういう場面がチーム全体でかなり少なくなった。そうならないように、しきりにベンチからも声掛けがされていた。 守備もそう。打者ごとに、点差や状況ごとに、捕手の岩沢選手が必ず確認して指示を出してた。その指示もただ位置を言うんじゃなくて、ちゃんと選手に考えさせるような言い方なのが素晴らしい。 細かいことだけど、今までなんとなくしてきてしまったことをみんなで徹底してきたからこその成長の証だったんじゃないかなって思う。 「来年こそはジャイアントキリングをしたい」という選手の声はチームの総意であってほしい。 岩沢選手が「丸山さんや久保田さん、藤井さんと（地元や独立リーグの）先輩がたくさんいるAKIRAとやりたい」と言えば、「高校（習志野）の1学年後輩で仲がいい習志野市役所の石川と投げ合いたい」と内田投手。 そうやって言えるくらいもしかしたら彼の中にも少しずつ手応えを掴んでいるのかも知れず、何度も言うけど、私はこのチーム絶対に強くなれると思っているから、自分たちはやれるんだ！と信じて、長いオフを充実した時間にしてほしい。 外から見ている立場として思う、大切にしてほしいこと 私はチーム関係者でもなければ、ただ試合を見にきて応援しているだけの人だ。練習も見てなければグラウンドにも立たない。そんな私から見えている景色をちょっとだけ最後に書こうと思う。 正直勝ち負けはあとからついてくるもの、と私は思っていてそこにこだわってない。応援しているチームが勝てば嬉しいし、負けたら悔しい。負けたら悔しいというよりは、自分たちのやりたいことができず、力を出しきれずに負けることが悔しい。 たとえ応援しているチームの試合だからと言って、相手チームに負けろとか一切思わない。そんな低いレベルで試合を見ていない。チームにそれぞれ魅力的なところがあって、みなさんが頑張ってきた成果が出しきれたらそれでいいという感じ。その結果、勝つか負けるか。出し切っても相手のあること、必ずしも勝てるわけじゃない。 選手が勝ちにこだわっていることは知っているし、それでいい。ただ、チームが強くなるってそんな一朝一夕でできるもんじゃないし、長い目で見るとしたら過程も細かく見つめ直して、大切に取り扱ってほしいなと思ってる。 私の写真は試合の流れを大事にするし、ただ打った！点取った！投げた！抑えた！嬉しい！みたいなところじゃないことまで表現しているのは「過程を大切に」という思いも込められてる。 うまくいくことばかりじゃない。うまくいかなかったことをどれだけプラスに変えられるか。 私はうまくいかなかったときのことを忘れたくなくて、そこから這い上がって結果を出していく姿を見たくて、つらくても苦しくてもシャッターを切ることをやめない。 今季は横芝光の試合を国スポ予選から官公庁千葉県大会、天皇賜杯予選と4試合も見ることができた。柏市役所、習志野市役所、三井化学茂原、京葉ガス。素晴らしい相手ばかりだった。 毎試合、選手たちと短い時間だけどいろんな話をして、外から見てる私の印象を伝えたりしてる。たとえ敗れても彼らが顔を上げて前を向いて帰っていくのがすごくうれしい。 長いオフになるけれど、来年また一回りも二回りも頼もしくなったみなさんに会えるのを楽しみにしてる！！いつもありがとう！！

328 Game highlight / 天皇賜杯千葉県大会 2回戦横芝光町役場 vs 京葉ガス 2025.6.20

Highlight（56枚）

Category

Archive

Keyword